自由になるために大人になったので、「あの頃に戻りたい」とは思わない。

親としてどのように子どもと向き合うのがよいのでしょうか? 前回、親にしてほしかったことリストを持って親になり、子どもに同じ思いはさせないようにしていると綴った蘭ちゃん。それに対して、サクちゃんは子どもの意思や願いを尊重しながら子どもと向き合うにはどうするのがよいかを考えていったそうで…。(毎週火曜日更新)

蘭ちゃんへ

こんにちは!

東京は踏みとどまっているのかまだ梅雨入りしていなくて(6月3日現在)、さわやかな晴天を味わっています。快適すぎて「ずっとこの気候ならいいのに」と言いながらも、もうすぐやってくるジメジメの日々までの束の間のよろこびだと思うと、なんだか悲しくなります。

わたしはこうやって「今のよろこび」をそのまま味わえず、「今だけであってずっとは続かないのだ」と、うれしければうれしいほど比例して悲しくなる傾向があります。ひねくれている以外のなんでもないんだけど、あまり理解されない現象のひとつです。

*ー*ー*

さて、長男くんとのやりとりの続き、ふたりの奮闘ぶりに「がんばれー!」と思いました。試行錯誤しながら、ほどよい距離とやり方がみつかるといいね。

蘭ちゃんは、「してほしいこと」のリストを持って親になったと書いていました。わたしも「してほしくないこと」のリストを持っていたのですが(このちがいもおもしろいよね)、子どもがまだ小さいときに、何かで読んだ文章のなかに「子育ては敗者復活戦ではない」というのを見て、引っかかり、ギクリとして、考え直した経験があります。

自分がしてほしかったから子どももしてほしいはずだ。自分ができなかった代わりに子どもにはさせたい。と、どうしても考えてしまうけれど、そんなふうに自分の願いを子どもに持ち越すのは、本当に子どものためになるのだろうか?と、改めて考えてみたのです。

わたしの願いを抑えて、なかったことにするのはよくない。ただ、どんなに良かれと思っても、子どもにそのまま押し付けるのは何かちがう。子どもの意思や願いを尊重しながらなんとなくいい方に進めるにはどうしたらいいんだろうかと。

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サクちゃん蘭ちゃんのそもそも交換日記

土門蘭 /桜林直子

東京でクッキー屋さんをしている「桜林直子(サクちゃん)」と、京都で小説家として文章を書く「土門蘭(蘭ちゃん)」は、生活も仕事も違うふたりの女性。この連載は、そんなふたりの交換日記です。ふたりが気が合うのは、彼女たちに世界の「そもそも」...もっと読む

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