第7章 大学受験対策
【勉強のしつけ】 勉強のスタイルは自主性に任せる。たとえ姿勢が悪くてもいい
中学受験のときから、子どもの勉強に私が直接関わることはほとんどありませんでした。レベルの高さについていけなかったのももちろんありますが、それより意識していたのは、仮に、小学校までは親が手伝って本人の努力以上の結果が出たとしても、中学・高校では否応なく自分の学力に自分で向き合わなければいけなくなるからです。
また、離婚したことで必要以上に無理なことはせず、安らかにささやかな幸せを維持できればいいという気持ちが強くなったことも、勉強を本人任せにしたひとつの理由でした。
たとえ、親が何も言わなかったことで成績が悪くなったとしても、どうすればそこから自分の学力が向上できるかを考えて努力すれば、それも立派な成長です。
親が「ああしなさい、こうしなさい」と指示して言う通りにさせると、結局、レールを敷いてしまうことになります。それは子どもにとってはありがた迷惑でしかありませんから、特に中学に上がってからは子どもたち自身で考えてもらうようにしたのです。
ただひとつだけ、息子たちのノートの使い方がとても汚かったので、目に余って「もっとキレイに書きなさい」と何度か注意したことがありました。そのことを、保護者面談のときに担任の先生に相談したのです。