計量カップは主に液体を計るための道具。料理において水分量は味に大きく影響するので、キッチンにぜひ揃えてください。
計量は料理の基本です。例えばインスタントラーメンを作る際、袋の裏に600mlと記載があれば、そのとおり計ったほうがおいしくできます。この場合、200mlの計量カップしかなければ200mlを3回、鍋に計り入れるわけですが、いい加減に計ると誤差が大きくなります。例えば200mlのところを180ml入れてしまうと、誤差は20ml×3で60ml。実に1/4カップ以上の誤差が出てしまうわけです。
ここまで極端でなくとも200mlのところを195mlとしてしまうだけでも、5×3で15ml=大さじ1の誤差です。レシピの分量で大さじ1違うと印象はかなり変わってしまいます。そのため、料理に慣れたプロほど計るべきところはきちんと計るのです。
計量カップ選びはメニスカスから
さて、道具店に行くといくつもの種類の計量カップが並んでいますが、なにを基準に選べばいいのでしょうか? 実は計量カップには最大の目盛りの上部に余裕がある通常のタイプと、最大の目盛り=カップの容積という二種類のタイプがあります(参考)。
後者は粉類を計量するための「すりきり」といわれるタイプなので、液体用途には前者を購入しましょう(そもそも粉類を計量カップで計量するのは測定誤差が大きいので、あまりオススメしません)。
前者の計量カップにもガラス製やプラスチック製、ステンレス製など様々な製品がありますが、選ぶ前に小学校の理科の時間で習ったことを思い出してください。
写真は1カップの水を計量したところです。液体を計るときの基本は「メニスカスの下を読む」ことです。小学校で習う単語をいまさら説明するのも恐縮ですが、メニスカスとは表面張力によってできる屈折のこと。計量カップに液体を注ぐと表面は写真のように凹型になるので、液体を計る際は真横から見て、この下の線を基準とします。
例えば同じ計量カップを斜め上から覗き込むと、目盛りの見え方がまったく変わるのがわかります。計量カップは真横から見るのが重要なのです。
というわけで、ここで真横から目盛りを確かめられないステンレス製が除外できます。残ったのはガラスやプラスチック製。ガラス製は割れるというリスクがあり、プラスチック製は経年劣化で摩耗するデメリットがあります。様々な点を考慮して、僕がおすすめするのは