お金を貸してください」と、なぜ頭を下げられないのか?

あえてレールから外れよ。3歳児の気持ちで、のめり込め。常識とか世間体なんか、「ぜんぶ無視だ」。堀江流「生き方改革」として、「自分の人生を取り戻す」ための、行動スキルを指南します。今回から、「お金の使い方」について。「将来への蓄えは必要ではない」。その第4弾です。「お金が欲しいなら、まず信用だ」。3月11日発売の近刊『非常識に生きる』より特別公開します。

行動と信用の掛け合わせで、資金は増やせる

お金の本質は「信用」だと、すでに述べた。国家が、社会において物を交換するための信用を保証した、手形でしかない。

お金をありがたがるのは、新興宗教の内輪だけで特別視されているお札を崇めるのと同じ。「お金教」の信仰に冒されているのだ。
一方で、信者にとってお札に信用があるというなら、文句は言えない。怪しげなお札に、平気で何百万円も払ったりするのも、御利益という信用の代価なのだ。

例えば、会社の社長が1000万円で、出所のよくわからない掛け軸の絵を買うと、社員からは「なんであんなものに1000万円も払うんだ?」「自分たちの給料を上げずに無駄遣いしている!」と、不満の声が上がる。それは社員が掛け軸に、1000万円の信用価値を見いだしていないからだ。

人は自分の信用を基準にして、物の値段を決めている。
紙幣や貨幣、つまりお金は、その数値の代理的な役割を果たしているものだ。
お金をたくさん扱っている人は、信用とは何であるかを理解している。特に理解力が高いのは、借金を抱える人だ

「ビジネスで多額の借金を抱えています」と言われると、世間ではネガティブなイメージにとらえられるが、僕は逆に評価したい。その借金主には、借金の金額分の信用があったから、お金を借りることができたのだ
起業志望の若者で借金を一切せず、せっせと自己資金を貯めている人がいるけれど、何をしているんだろう? と思う。信用されていないから借金できないだけじゃないのか。あるいはプライドのせいで、お金を貸してくださいと頭を下げられないのか

行動を忘れ、信用稼ぎをしていない若者は、成功しないだろう。
コツコツとお金を貯めたところで、たかが知れている。

もちろん資金を貯める準備は、全部が全部悪いことではない。ただ、知ってほしい。行動と信用の掛け合わせで、資金は相乗的に増やせるのだ。
10の信用があれば100のお金を集めることができるけれど、100のお金があっても10の信用は得られない。
ビジネスの成功者は、この真理をしっかり理解している。

信用は、「お金(+時間)を自分自身の経験のために、どう使うか」「周囲の信用をいかに得ていくか」を真剣に考え、実践していくことで、生み出していける。

シンプルに言うなら、楽しむことだ。
楽しんでいると自然に人は集まってくるし、面白い知識や経験値、人間関係が蓄積されていく。「この人にならお金をかけてもいい」とか「一緒に苦労しよう」と思われる、パーソナルな価値が信用につながっていくのだ。

世の中を見渡すと、「いくら貯めるか?」「どれだけお金を増やすか?」「何をして稼ぐか?」といったことばかり考えて、「どう信用を生み出すか?」とは、考えない人が多すぎる。
たくさんお金が欲しい。その気持ち自体は、別に否定されるものではない。

だがお金が欲しいなら、まず信用だ!
大金の動く投資やビジネスで求められるのは、信用、それに尽きる。
ビジネスは、信用を得ればOKだ。そこに多少のハッタリを加えると、さらに効果を発揮する。「やった者勝ち」は、信用を得るときにも使えるテクニックだ。

*本連載は、堀江貴文・著『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクションより3月11日発売)をcakes用に再編集したものです。

「みんな一緒」の正義を疑え! レールから外れる41の行動スキルを伝授!

非常識に生きる

堀江 貴文
小学館集英社プロダクション
2021-03-11

この連載について

初回を読む
非常識に生きる

堀江貴文

あまたの事業を成功させてきた男、堀江貴文。実現できたのは、莫大な資金や、特殊な才能があったからではない。 ただ、好きなことに「没頭」してきたからだ! あえてレールから外れよ。 3歳児の気持ちで、のめり込め。 常識とか世間体なんか、ぜん...もっと読む

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