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(カラン、コロン〜♪ カラン、コロン〜♪)
小鳥遊 「おや、りんださん、いらっしゃいませ。どうなさいましたか?」
りんだ 「小鳥遊さん、『優秀な人に仕事は集まる』って言葉、本当なんでしょうか?」
小鳥遊 「いきなりその質問ということは、抱えきれないぐらいの仕事にパンクしてしまったとか?」
りんだ 「ええ、仕事を引き受けすぎちゃって。さすがに最近は自分でも多すぎかなって思って引き受けるか迷ったりしているんですけど、そんなときに『りんださん、優秀な人に仕事は集まるって言うじゃないですか』って言われて、ちょっと嬉しくなって引き受けちゃったり」
小鳥遊 「フフフ、今回もいいしくじりのにおいがしますね。りんださんのお話、じっくり聞かせてください」
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りんだ 「最近、打ち合わせが多いんです。昨日は、午前はお客様のところに訪問して、昼前に帰社。午後はほとんど打ち合わせで、自分の仕事ができる時間は定時前の30分しかなかったんです」
小鳥遊 「それはもうがっつり残業コースですね。しかも、お客様訪問は行っただけで終わることもなくて、例えばそのお客様向けの提案資料や見積もりをお送りするとか、必ずその後の事務仕事があったりしますよね」
りんだ 「そうなんです。午後の打ち合わせも同じで、打ち合わせて終わりじゃないんですよね。むしろ、打ち合わせて新たな仕事が発生します。そんなときに限って締切が『早ければ早いほどいい』とか言われるんですよね」
小鳥遊 「分かります。信頼されて仕事を任されるのは嬉しいことですが、正直自分では処理しきれない量の仕事がドサッとくると困りますよね」
りんだ 「そこなんですよ、小鳥遊さん。『自分では処理しきれない』って自己申告じゃないですか。だから『いや、そこは頑張ろうよ』って言われたら、自分でも『頑張ってやらなきゃいけないかも』って思っちゃうんです」
小鳥遊 「りんださんは真面目ですね」
りんだ 「でも、結局引き受けすぎて自分で自分の首を絞めてしまうんです。自分でも、『ああ、こんなにあったら無理だ』って思える根拠とか理由みたいなものがなくて。だから、他人に対しても無理だって自信を持って言えないんです」
小鳥遊 「なるほど」
りんだ 「だから、今仕事を抱えすぎてしまって、パンク寸前…というか、もうほぼパンク状態です」
小鳥遊 「それは大変でしたね。じゃあ、わんこそばでも食べますか」
りんだ 「小鳥遊さん、『じゃあ』の意味が分かりません(笑)」
小鳥遊 「フフフ、あとでお話します。ちなみに、そばはお嫌いですか?」
りんだ 「いえ、出身が東北ということもあり岩手のわんこそばが美味しくて結構食べてました。ご存知の通り、食いしん坊なので…。お腹は空いているので今日は記録更新できるかも!」
小鳥遊 「なら良かったです!」