わかる日本書紀

いつの時代も大切なのは報連相【第26代③】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第26代、継体天皇の御代のお話。

任那(みまな)四県を百済に割譲

継体六年四月六日、穂積臣(ほづみのおみ)オシヤマ(押山)※1を、百済に遣わして、筑紫国の馬四十頭を贈りました。

十二月、百済は使者を遣わして、朝貢しました。別に上表文で、任那の上哆唎(おこしたり)、下哆唎(あるしたり)、娑陀(さだ)、牟婁(むろ)※2の四県(よつのあがた)を請いました。
哆唎国守(たりのくにのみこともち)※3の地位にあったオシヤマは、天皇に報告して、
「この四県は、百済に近く連なり、日本からは遠く隔たっております。朝夕に通いやすく、鶏や犬はどちらのものが鳴いたかわからないくらいです。
今、百済に与えて合わせて同じ国にするのは、堅実な政策で、これより優れたものはありません。しかし、四県を与えて国を合併しても、後年には、なお危ういでしょう。
まして別の国にしたままでは、幾年守ることができるでしょうか」
と言いました。
大伴大連(おおむらじ)カナムラは、詳しくこの意見を聞いて、その計画に賛同して奏上しました。そして物部大連アラカヒ(麁鹿火)を宣勅使(みことのりのるつかい)に任命しました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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