そら豆に自由を!「そら豆とハムのレモンパスタサラダ」

前回に続きそら豆のレシピをご紹介。そら豆を自由にする、固定観念に囚われないレシピとは一体どういうものでしょうか?

cakes読者のみなさま、こんにちは。

こどもの頃、週末の夕方から始まる父の晩酌タイムが好きでした。テレビの前で大相撲を見ながら晩酌する父の、手元にならぶつまみの皿がいつも気になって仕方がなかったから。

初夏の定番はそら豆。小鉢の中の茹で上がったそら豆は、薄皮がグレーがかった薄緑色で、くしゃっと縮れていて、どうもおいしそうに見えない。ところが、その冴えない薄皮をするりとむくと、中から鮮やかな艶っぽい緑がひょいと出てくる。よぼよぼのおじいちゃんの着ぐるみから爽やかな好青年が出てきたような、その脱皮っぽい感じが面白くて、豆を手にしてから父が皮をむいて口に運ぶまでの一連の動きを、飽きずにじっと見ていました。あまりにも何度も見て育ったので、大人になってもしばらくは、そら豆といえば晩酌のつまみというイメージが抜けなかったし、そら豆は茹でて皮をむいてそのまま食べるものだという固定観念もありました。

だから、のちにほかの国でそら豆の違った食べ方を知るたびに、心底のけぞりました。ポルトガルでは香味野菜や薄切りの腸詰めと一緒に薄皮つきで炒めて、ワインで煮る。イタリアなら、生のままペコリーノチーズを添えて一緒に食べる。おお、そら豆の人生(いや、豆生か?)ってこんなにも自由だったのか。同じ食材でも、国によって全く違った食べ方がある。その面白さを最も印象づけてくれたのが、そら豆だったのかもしれません。

そら豆に自由を!ということで、今回は爽やかなパスタサラダにします。そら豆のほっくりした甘さに、ハムの塩気がよく合います。少し冷やして食べてもいい。つまみだけど、これだけで軽い食事にもなります。ポイントは酸味と香り。レモンを惜しみなく絞って、仕上げにもレモンの皮をたっぷり削って爽やかに。ショートパスタは、みじん切りのハムが絡みやすいようにフジッリを使っていますが、あるものなんでも大丈夫。あなたの好きなものを使ってください。

では、パパッと作っていきましょう。

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「そら豆とハムのレモンパスタサラダ」

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ポルトガル食堂

馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

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コメント

gohstofcain レモンがなかったので、ボトル入りレモン汁を使って大葉を散らして食べました。… https://t.co/F0Qz3Qidlo 20日前 replyretweetfavorite

senhor_Kayo https://t.co/Yjnbqwtqev 25日前 replyretweetfavorite

saoribada 茹でるだけじゃつまんない、 https://t.co/dPORtM3cjU https://t.co/FrPtcloEFg 25日前 replyretweetfavorite

DidierMerah これはめちゃめちゃ美味しそうです❣️ |馬田草織 @saoribada |ポルトガル食堂 https://t.co/pkdu1QKi3v 25日前 replyretweetfavorite