ひとりランチ」の明暗を分けるもの

俳優の妻として、またモデルやヨガセラピストとしても活躍中の生瀬陽子さん(モデル名は堀本陽子さん)。飾らず、自然体でおおらかな性格の彼女の日常を切り取ったエッセイが大好評連載中! 
すっかり定着感のある「おひとりさま」。誰にも邪魔されず一人でゆったりと時間を使える優雅さや楽しさがありますが、一人がゆえに気になってしまうこともあったりしますよね。

今はコロナ禍で、ひとりランチをする女性が増えてきたように思いますが、私は以前からわりとひとりでもランチはいけるタイプでした。

上京したての一人暮らしの頃(18歳)はさすがに無理でしたが、ファーストフードからトライして、カフェに行けるようになり、今では「定食屋さん」もひとりで入れるようになっております。

ひとりランチの良い点は「食べたいものを食べたいタイミングで食べられる」「考え事やスマホでの作業(溜まったメールの返信やスケジュール調整など)がゆっくり出来る」「滞在時間も自分次第(さっと食べて帰ることもあります)」などなど色々あるのですが、この貴重な自分時間の明暗を分けるものがあります。

ズバリ「周りの状況」です。

ひとりランチの方が多いお店だとそうでもないのですが(時間帯にもよりますが・・・)たまたま自分の座った席の近くに微妙な距離感の知り合い(顔見知り程度のママ友4人組とか)が居たりしたら、お互い、かと言って席を変わるわけにもいかず、非常に気まずい思いをしながら食事をしなくてはならなくなります。(特に一人の方が・・・)

更に色んなパターンがあって、先日はひとりでパン屋さんのイートインを利用していたところ、隣の席にお一人の老婦人がいらして・・・でもその席にはすでにどなたかのお荷物が置いてあったので「席取り」済みの場所だったのですが、隣にたまたまいる私が声をかけるのもどうかなと逡巡していたところ、若い女性の店員さんがそれに気付いて、お声がけにやってきました。

「お客様、こちらのお席は別の方がいらっしゃいますので、奥のお席をご案内致します。」

ホッとしたのも束の間その老婦人が、

「あらそうなの・・・私、いつもはこちらのお席なんですけど・・・。

と私の席の方を指差されます。

え?まさかの展開・・・座ったばかりならともかく、もう半分くらいパンをかじっている状態で「変わりましょうか?」と言うべきなのだろうか・・・。)

と、急に落ち着かなくなる私・・・。

その様子を察してくれた店員さんが、

「あー、そうでしたか。でも今日は奥が空いておりますので・・・。」

とにこやかに優しくその老婦人を奥へ促してくださいました。

よかった・・・よかったけど・・・やっぱりあの方は地元の方でたまにしか来ない新参者の私が譲るべきではなかったのだろうか・・・などと考えてしまい、無意味に急ぎ気味で食事を済まして立ち去りました。

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わたし役者の妻で、モデルで、母です

生瀬陽子

俳優の妻として、またモデルやヨガセラピストとしても活躍中の生瀬陽子さん(モデル名は堀本陽子さん)。最近では、ヨガウェアをプロデュースしてTVで販売するなど、サバサバしていておおらかな性格が話題に。そんな飾らず自然体の陽子さんの日常や、...もっと読む

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コメント

passioncrush 堀本陽子さんのエッセイ面白い。あと、いつも絵が可愛い。  19日前 replyretweetfavorite

yokonama280 今週のエッセイ公開されました。 ひとりでランチするときの環境について書いてみました😊 お暇つぶしにお読みいただけましたら嬉しいです。 #気軽に読めるエッセイ #おひとりさま @yokonama280 https://t.co/x9oLZIjSAD 21日前 replyretweetfavorite

thinktink_jp "自分も誰かと一緒だったらそこまで気にならない「周りの状況」に大きく左右されるひとりランチ・・・。 自分の開催しているヨガクラ..." https://t.co/5dKrhgY2Z5 https://t.co/ViCfmp6mc6 #drip_app 21日前 replyretweetfavorite