三菱今昔 150年目の名門財閥#16】三菱と大学の意外な関係

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2020年3月16日発売当時のものです。

 東京・武蔵野市。JR中央線の吉祥寺駅から徒歩15分ほどの住宅街に、大学、高校、中学校、小学校のすべてが1カ所にそろう「成蹊学園」がある。学園前を通る五日市街道から校舎近くまで続くケヤキ並木が環境省の「残したい"日本の音風景100選"にも選ばれる緑豊かなキャンパスだ。

 戦前の旧制高等学校時代は、成城や武蔵、甲南と並び、私立の7年制(尋常中4年、高等科3年)高等学校の1つとして富裕層の子が通う学校だった。現在、大学には経済、経営、法、文、理工の5学部がある。

 教育関係者の間では、成蹊学園は「三菱系」と認知されている。なぜなら学園の創設に、岩崎彌太郎のおいで三菱財閥4代目総帥の岩崎小彌太が大きく関わっているからだ。成蹊学園の創設者は、大正自由教育の旗手といわれた中村春二。1906年に中村が学生塾・成蹊園を設立した際に、主に資金面で支援したのが、中学校の同窓だった小彌太と今村銀行(現在のみずほ銀行の一部)頭取の今村繁三だった。

三菱重鎮が理事長に
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