三菱今昔 150年目の名門財閥#14】[三菱地所]「丸の内の大家」の危機感

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2020年3月16日発売当時のものです。

三菱の今 ⑤ 血縁企業頼みは限界
【三菱地所】「丸の内の大家」の危機感

 三菱グループ金曜会世話人会13社のうちの1社で、御三家に次ぐ4番手とされる三菱地所。1890年に三菱が明治政府から東京・丸の内一帯の払い下げを受けたことが発祥だ。

 通称「丸の内の大家さん」。今も「大丸有」(大手町、丸の内、有楽町)エリアに約30棟のビルを保有する。大企業の本社が集積し、賃料水準も日本屈指。盤石な収益基盤に対しては、同業他社からうらやむ声が上がる。

 大型開発計画も進む。2027年度竣工予定の「東京駅前常盤橋プロジェクト」。3・1ヘクタールという広大な敷地に、超高層ビルのほか変電所や下水ポンプ所といったインフラ施設を整備する。高さ390メートルのB棟が27年度に竣工した暁には、晴れて「日本一高いビル」の称号を手にする。プロジェクトへの総投資額は1兆円を超える見通しだ。

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