三菱今昔 150年目の名門財閥#12】[三菱UFJFG]異例人事続くメガバンク

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2020年3月16日発売当時のものです。

三菱の今 ③ 規模拡大路線では頭打ち
【三菱UFJFG】異例人事続くメガバンク

「もう1年待ってもよかったのではないか」「持ち株会社の社長に昇格するなら頭取からだと思っていた」(三菱UFJ銀行行員)。社長交代の発表を受け、行内からはそんな声が漏れた。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は2020年4月1日付で亀澤宏規副社長が社長に昇格する人事を発表した。三菱UFJのデジタル化を担っており、メガバンク初の理系出身トップである。現在社長を務める三毛兼承氏はわずか1年で持ち株会社の社長を退き、兼任する三菱UFJ銀行頭取の業務に専念する。

 亀澤氏は入行年次が三毛氏よりも7年下に当たる。持ち株会社社長と頭取の年次が逆転するのは、今までに例がない。

 三菱UFJの人事といえば、早くから将来のトップ候補を絞って、帝王学を学ばせることで有名だ。周囲の行員から見ても「トップ候補たちは、若い頃から守られている」(三菱UFJ銀行の行員)という。経歴に傷がつかないように「在籍する部署で問題や損失があった際、将来のトップ候補の異動を待って、その後に表面化させる」(同)ほどの徹底ぶりだという。

 亀澤氏の昇格も例に漏れず、周囲からは既定路線とみられていた。明確に次期トップ候補と誰もが認識したのは2019年、三毛氏が社長に就任したときだ。3年ぶりに持ち株会社の副社長のポジションを復活し、「経験を積ませる」として、亀澤氏を充てた。

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