社会の一員として話を聞きたい」テレビの報道番組から取材を受けて

突然の離婚により、娘ふたりを育てることになった女装が趣味の小説家。「シングルファーザー」になってみると、彼にはこれまで想像もしなかったことが待ち受けていた……。今回は、コロナ禍が続くなかで、GWを過ごす仙田家がテレビの報道番組の取材を受けた顛末が語られます。

コロナ禍のなかでのひとり親家庭


photo by mybears on photo AC

—コロナ禍でのGWを過ごすなかで、孤立や困窮にあえぐさまざまな人を取材している、ついては仙田さんにも、ひとり親としてどのような生活を送っているのかお話を伺いたい。
そんな内容の取材の依頼があったのは、GWに入って2、3日が経った頃だった。

話を通してくれたのは、ひとり親支援協会エスクル代表の今井さん。
私はエスクルの活動に数年前から参加していて、今井さんとはひとり親家庭の現状を巡って対談をしたこともある(給料は減り、頼る人もいない…孤立する"父子家庭"の見えない「貧困の実態」)。
ひとり親家庭の現状を広く社会に知ってもらうためにと、新聞やテレビなどの取材に応じて欲しいと頼まれることがたまにあり、私はできる限り引き受けることにしている。

依頼元はTBSのニュース番組「報道特集」とのことだった。
テレビ自体ほとんど観ないので、この番組のことも知らなかったが、調べてみるとジャーナリスティックな精神に富んだ気骨のある番組のようで、興味を持った。

今井さん経由で電話番号を伝えてもらうとすぐにかけてきたディレクターさんはとても感じがよく、落ち着いて丁寧な口調で話す方だった。
こちらの話にじっくりと耳を傾けてくれるし、ところどころで共感してくれる。
番組のコンセプトや社会に訴えたいメッセージなどを聞くにつれて、強い思いを持って制作に関わっておられることが伝わってきた。

かれこれ1時間ほど話をして、子どもの顔出しはNG、撮影は屋内のみ、という条件で、自宅での取材に応じることにした。
ふだんは平日に仕事をして、土日祝日は子どもたちと一緒に遊んだりでかけたりする休日にしているのだが、GWには連休明けに締め切りのある仕事を毎年受けているので、子どもたちの相手や家事をしながら、隙間時間を駆使して仕事をこなさなければならない。
そこに撮影が入るとさらに混乱が極まるだろうが、面白い経験になりそうだな、と思った(いつか文章にも書けるだろうなと。現にこうして書いている)。

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女装パパが「ママ」をしながら、家族と愛と性について考えてみた。

仙田学

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