4/26に掲載した幡野広志さんの記事の取り下げと連載の今後について

4月26日にcakesで掲載した幡野広志さんの記事に関して、取り下げの経緯と連載の今後についてお知らせいたします。

4月26日、幡野広志さんの記事「友達に恵まれることは、とても幸せなこと」を掲載後に、さまざまなご意見をいただきました。当該記事は、19歳の男性と交際する同級生の友人を心配する14歳女性からの相談に答えるもので、性暴力や児童虐待をされている可能性のある未成年の友人に適切な相談窓口を紹介していない、14歳の女子中学生への対応として無責任といったご指摘を受けました。

みなさまからのご指摘をふまえて記事を取り下げ、方針についてこれまで協議を続けておりました。著者の幡野さんには、記事の取り下げをおこなった直後に、経緯を説明した上で謝罪し、ご理解をいただいております。

本来であれば、相談者の友人の置かれている深刻な状況をふまえて、適切な窓口の紹介をはじめとした選択肢を提示するといったことを編集部が検討すべきだったと考えております。また、cakesというメディアに掲載する以上は、相談者と同じような立場に置かれている方を含め、さまざまな人にとって意義のあるものにすべきでした。

今回は、編集部の力量不足により、幡野広志さんと相談者の方、そして読者の方々にご迷惑をおかけしたこと、改めてお詫び申し上げます。

本件の相談者のご友人については、その後、幡野さんに相談者から直接連絡があり、信頼できる周囲の大人の力を借りることができる状況になったということです。

連載の今後について

幡野さんと協議の結果、「幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。」は5月末で終了させていただきます。このような結果となってしまったことを、これまで楽しみに読んでくださった読者のみなさんと、著者の幡野広志さんにお詫び申し上げます。

たくさんのご意見をありがとうございました。

cakes編集長 榎本紗智


幡野さんから読者の方へ

取り下げた記事の回答の意図について、幡野さんからコメントをいただきましたので掲載します。

同級生を心配する14歳の相談者さんに心理的な負担をかけないことを考えて、あのような回答をしましたが、相談者さんの選択肢を狭めていることでもあり、児童相談所や支援団体につなげる選択肢を提案したり、連絡先を明記するべきでした。また相談者さんへではなく、読者の方への配慮が欠けていました。

19歳の彼氏と親の問題点は皆様がご指摘をするように、ぼくも編集部も認識をしています。それらを容認する意図はありませんが、DVやネグレクトや虐待という言葉の使用はあえて控えました。相談者さんにとってはあくまで友達の彼氏と親であるし、言葉の重みでプレッシャーになると考えたからです。

私が何かできるんじゃないか、私が何かするべきなんじゃないか、相談者さんに自分を責めてほしくなくて「友達のことを否定せずに、味方でいてあげてほしい。」と答えました。

その後、相談者さんから連絡を頂きました。

『「女の子はこの回答で絶望したと思います」とかいうツイートも見かけましたが、全くそういうことはないです。』『私は幼馴染に何となく申し訳ない気持ちがあったというか、なにも出来なくてごめんねなんて思ってたのですが、幡野さんのおかげで少し気持ちが軽くなりました。』と言っていただけました。

また近くで信頼のできる大人のサポートを得られる状態になったという知らせも頂きました。

社会的な正義を考慮すれば、ぼくの回答が間違っていることは承知しています。相談者の方へ配慮をしつつ、読者の方にも配慮をするにはバランスの難しさがあり、この連載は今月いっぱいで終わりにします。

この連載を通じて学んだことは沢山あり、多くの方に読んでいただけたことを感謝しています。ありがとうございました。

幡野広志

この連載について

初回を読む
cakesからのおしらせ

cakes編集部

cakesからのおしらせを掲載します。

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード