身近な借金地獄#2】借金で「日常」を失った人たち

日々、あふれる経済ニュース。じっと眼をこらすと、そこには挑戦や成功、葛藤や挫折があります。この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2017年10月27日発売当時のものです。

さまざまな形で、借金の苦しみを抱える人々の問題が顕在化
借金で「日常」を失った人たち

 「奨学金の返済に悩む生活が待っているなんて、予想もしていなかったですよ」。冷蔵庫も洗濯機もない横浜市内の小さなアパートの自室で、藤井弥生さん(以下仮名、32)は苦笑いを浮かべる。

 だが、5年前の朝、勤務先の川崎市・武蔵小杉駅へと向かう電車の改札をくぐることができなかったあのときから、彼女の返済計画は狂ってしまったといっていい。

 うつ病一歩手前の状態だった、と弥生さんは振り返る。当時の勤務先はシステム開発の小さな会社。納期ギリギリの通信システムの案件に下請けとして放り込まれ、朝9時から12時間ぶっ続けで仕事する日々を送っていた。目の前では毎日のように職場の上司がきつい言葉で人をなじっている。それがたまらなく嫌だった。「だからあの日、電車に乗ることができずUターンして帰りました。数日後に会社の人から電話で『あなたはもう来なくていい』って」。

 彼女にとってそれは二度目のクビだった。2009年に新卒で技術者派遣会社に入ったが、リーマンショックのあおりを受け、入社わずか8カ月で〝解雇〟された。

 「同僚みんなが集められて、派遣先が見つからないから11月までに会社を自主退職してほしい、と突然言われたんです」

2度の就職失敗で狂った奨学金の返済プラン

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yukari_810 マネーリテラシーが低すぎる人しか出てこん記事 https://t.co/1ZVt7j1uac 12日前 replyretweetfavorite