わかる日本書紀

女をめぐって古代のラップバトル【第25代①】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第25代、武烈天皇が即位前のお話。

歌垣(うたがき)※1の後、シビを討つ①

ワカサザキ(小泊瀬稚鷦鷯天皇=第二十五代武烈※ぶれつ天皇※2は、仁賢天皇の皇子です。母は、カスガノオオイラツメ(春日大娘皇后)※3といいます。

仁賢七年に、皇太子(ひつぎのみこ)となりました。
成人すると、刑罰の理論を好み、法令に詳しく、日暮れまで政務に励み、隠れた冤罪(えんざい)も必ず明らかにし、訴えを裁いても機微に通じていました。

しかし一方では、しきりにあれこれと悪事を行い、一つの善行も行いませんでした。
およそ様々な酷刑の中で、その目で見ていないものはないほどでした。国内の民は皆、恐怖に震えました。

仁賢十一年八月、仁賢天皇が亡くなりました。

大臣・平群(へぐり)のマトリ(真鳥臣)は、国政をほしいままにして、日本の王となろうとしました。
皇太子の為に宮を造ると偽って、造り終わると、自らが住みました。事ごとに驕慢(きょうまん)で、臣下の礼は全くありませんでした。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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