わかる日本書紀

月の神&日の神の憑依【第23代最終章】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第23代、顕宗天皇の御代のお話。

任那と百済の攻防

顕宗三年二月一日、阿閉臣(あへのおみ)コトシロ(事代)は天皇の命令を受けて任那(みまな)に使者に立ちました。このとき、月の神が、人に乗り移って言いました。
我が祖タカミムスヒ(高皇産霊)※2は、天地を創造した功がある。民の地を、我が月の神※1に奉れ。もし、求めるままに我に奉れば、慶福が得られるであろう」
それで、コトシロは都に帰って、天皇に詳しく報告し、歌荒樔田(うたあらすた)※3を、月の神に奉納しました。
壱岐県主(いきのあがたぬし)の先祖・オシミノスクネ(押見宿禰)が、月の神に仕えました。

三月三日、後苑に出かけて、曲水の宴を催しました。

四月五日、日の神※4が、人に乗り移って言いました。
「磐余(いわれ)の田を、我が祖・タカミムスヒに奉れ」
コトシロはすぐに奏上して、神の要求のままに、田を奉りました。対馬(つしま)の下県直(しもつあがたのあたい)が祠に仕えました。

十三日、福草部(ささくさべ)※5を置きました。

二十五日、顕宗(けんぞう)天皇は、八釣宮(やつりのみや)で亡くなりました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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