時間のショートカットに「借金」は役立つ

あえてレールから外れよ。3歳児の気持ちで、のめり込め。常識とか世間体なんか、「ぜんぶ無視だ」。堀江流「生き方改革」として、「自分の人生を取り戻す」ための、行動スキルを指南します。今回から、「時間の使い方」について。「動き出す前にじっくり考えない」。その第3弾です。「借金は、チャンスを逃すリスク回避策だ」。その理由とは? 3月11日発売の新著『非常識に生きる』より特別公開します。

短縮すべきは、願いのサイズではない。時間だ。

僕は中学生のとき、プログラミングに熱中していた。専門誌に投稿して掲載料をもらったり、プログラミングスキルが上がってくると、さらに性能のいいパソコンが欲しくなった。新しく買いたかった機種は、数十万円もした。お小遣いではまるで手が届かなかった。そこに廉価版の機種が発売された。ダメもとで親に相談してみると、意外にも「買ってもいいだろう」という返事だった。ただし「代金を貸す。そのお金は、新聞配達のアルバイトで返しなさい」ということだった。

親に金を貸してやると言われてから、僕は毎日コツコツ新聞配達を続けた。毎朝早朝5時に起きて、自転車で100軒以上の家に新聞を配るのは大変だった。でも新しいパソコンのために頑張った。そして念願の機種のパソコンを買ってもらい、親には数ヶ月で借金を返済することができた。

この経験で僕は、前向きな借金は、すすんでしてもいいという考えを培った。時間をショートカットして、欲しいものが得られるなら、借金は全然OKだ。

お金を返せなかったらどうしよう……という迷いは捨てていい。やりたいことを先延ばしにする時間の浪費の方が、もったいない。それは僕の揺るがない信条となった。

初めて会社を起こしたときも、資金は借金からのスタートだった。600万円を人から借りた。当時は23歳の東大生。実績ゼロの若者が背負う金額としては大金だった。

普通の若者なら躊躇すると思う。自己資金を貯めてから起業しなさい、とアドバイスされるかもしれない。でも僕は、少しも怖じ気づかなかった。
借金の心配より、インターネットビジネスの無限大の可能性にワクワクしていた。

起業してほどなく、IT革命の巨大なムーブメントに乗り、僕は若手起業家としてビジネスの世界を駆け上っていった。数年で、600万円の借金の10倍以上ものお金を動かせるようになった。借りたお金は、1年ほどで完済できた。

一度も、借金を後悔したことはない。借金したお陰で、僕は普通に大学に通っていたら見られなかった景色や、素晴らしい体験を得られた。
借金は、決してネガティブなものではない。本気でやりたいことに対して、大胆に挑む勇気を発揮できた者に許される勲章だ

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

「みんな一緒」の正義を疑え! レールから外れる41の行動スキルを伝授!

非常識に生きる

堀江 貴文
小学館集英社プロダクション
2021-03-11

この連載について

初回を読む
非常識に生きる

堀江貴文

あまたの事業を成功させてきた男、堀江貴文。実現できたのは、莫大な資金や、特殊な才能があったからではない。 ただ、好きなことに「没頭」してきたからだ! あえてレールから外れよ。 3歳児の気持ちで、のめり込め。 常識とか世間体なんか、ぜん...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

tky_kbys "借金はいけないという風潮も、大いに問題だ。「貯金は美徳」の常識とセットにある、おかしな風潮だと思う" すべて納得した。上記は特に得心。 9日前 replyretweetfavorite