婚活パーティーで疲弊する日々

30歳を迎えた麻衣子は、年収1000万以上の男性が集まる婚活パーティーに参加します。しかし話はそううまくいかないようで……。著者の体験を元に「港区女子」のその後を描いた小説です。

結婚相手の条件を挙げるならば、外見は普通でいいので年収1000万以上。今までハイスペックな男性と合コンやデートをしてきたので、それ以下は考えられなかった。

新宿、銀座、池袋。
平日、休日、日中、夜。
いろんなパターンを試してみた結果、金持ちは週末の銀座に多かった。興味深いことに、土日休みで働いている人の方が、シフト制の職業で平日休みの人より圧倒的に平均年収が高かったのだ。まぁ当たり前といえばそうか。
逆に年収欄に「120万」と書いていた人もいた。普通見栄を張るところなのに、なんて正直な良い人なんだろう!と感心したものだ。
婚活パーティーのだいたいの流れはどこも同じで、参加者全員と1対1で3分ずつ話したあと、いいなと思った人に投票し、その相手とマッチングすればカップル成立。
毎週末、延々と3分×20人をやったが、正直、残念な男の人ばかりだった。顔も自己紹介カードも至って普通なのに、少し笑った瞬間、歯が…歯が茶色すぎる…という人や(やはり身だしなみレベルの清潔感は重要なものである)、同じく見た目は普通だけれど、年収が私と同じか…という人など(理想は私より稼いでほしい)。
また、カップルにならないと個人的に連絡先交換ができないルールなのに、事前に自分の連絡先を小さい紙に書いて持参し全員に配っている人もいた。そんなのは論外である。
離婚歴がある人もいたが、どこかクセがあるというか、自分のペースやライフスタイルは絶対に崩さないぞ、というスタンスの人が多いように感じられ、候補には一度も入らなかった。

最終的に20回ほどパーティに参加したが、生理的に無理な人が多かったのと、実際に年収1000万以上の人はあまりいなかったので、婚活パーティは私には向いていないという結論に至った。20回中、後半の10回くらいは心身共に疲弊してしまい、もう本当に行きたくなかった。でも、行かなければパートナーと出会える可能性はゼロ。半ば投げやりな思いで参加していた。

そんな中でもパーティでカップル成立した人とデートをしたことがある。

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バラの命は短くて

一色トワ

麻衣子、30歳。20代の頃は商社マンやIT社長たちから口説かれ、合コンやパーティー三昧の日々を送っていたのに、30歳となった今、気が付けばもう誰からも飲みに誘われなくなっていた。キャリアがあるわけでも、なにかやりたいことがあるわけでも...もっと読む

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