人生は出会いと別れの連続
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春は出会いと別れの季節だとされている。
次女も保育園を卒園して4月から小学生になるので、別の小学校に行く友達とは疎遠になってしまうだろう。
2人の子どもたちを3年間通わせた保育園には、私も行くことがなくなる。
平日の長い時間を子どもたちと過ごして、二人三脚で子育てをしてくれた保育士さんたちとはお別れだ。
こんなふうに、親子で大きな節目を迎えるのは初めてのこと。
「これまでありがとうございました」と挨拶をして人と別れて、「これからはよろしくお願いします」と挨拶をして新しい人に出会う。
生涯にわたって、子どもたちは折に触れてこのような出会いと別れを繰り返すだろう。
ある意味で人生とは出会いと別れの連続で、どの瞬間を取ってみても、次の出会いか別れへの途上にあるといえる。
そこで今回は、私が幼い頃に体験した、主に家族との出会いと別れを振り返りながら、子どもたちがこれから歩んでいく人生について思いを巡らせてみたい。
母方の親族や家系はルーツを保証してくれるものだった
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高度経済成長期の真っ只なかの1975年、大企業に勤める父親と専業主婦の母親のあいだに生まれた私は、京都市内のアパートで3人暮らしをしていたらしい。
近くに住んでいた祖母に手伝ってもらいながら母親は私を育てていたそうで、祖母の家の記憶が鮮明に残っている。