多少失礼になったとしても、構うことはない
有能なビジネスパーソンの条件とは? 第一に挙げられるのは、レスの早さだ。
多くの案件を抱え、たくさん稼いでいるビジネスパーソンほど、メールは即レスを心がけているという。レスのスピードが能力とどのように関係しているのかわからないが、たしかに僕の周りの優秀な人は、みんなレスが早い。しかも内容が端的だ。
僕もスタッフなどから質問のLINEが来たら、すぐに「おけ!」「りょ!」と、短く返信する。心がけというより、それぐらいの返信で済むような案件しか僕のところには届かない。だったら1秒でも早く返すのが、当たり前だろう。
メールのレスが遅く、しかも内容がグダグダと長い人は最悪だ。そういう処理能力が低い人に限って、「大変お世話になっております」「お待たせした無礼を深くお詫び申し上げます」など、本題にスッと入らず、読んでいるだけでイライラさせられる。
メールの送り手は、礼儀正しい返信を、期待しているのではない!
問い合わせの返事が秒速で戻ってくるのを、期待しているのだ。
遅いうえに長いメールは仕事の工程のテンポを落とすだけではない。相手の時間を奪う、悪質な行為だと思ってほしい。体裁とか礼儀とか、手紙じゃないのだから、どうでもいいだろう。メールは、ひと言で即レスを心がけよう。
そもそもメールを使う必要が、あるのだろうか?
LINEやSlack、Messengerなど、短いコミュニケーションを高速でやりとりできるアプリを組み合わせれば、連絡業務は充分回せるはずだ。テキストや図版をチェックすることもできる。長い文章向きではない仕様だから、必然的に文章を短くまとめる技術も磨かれると思う。スマホのSNSアプリで連絡事項がすべて回せないようだったら、仕事の最適化がまだまだ足りていない証拠だ。
僕は電話で重要なビジネスの案件を打ち合わせたり、スケジュールを確認することはまずない。すべてLINEで処理している。LINEのいいところは、スピード感だ。ほぼ話しているのと同じスピードで、言葉のやりとりができる。「ん?」とか、「えーと、ちょっとこれは……」など、微妙なニュアンスも伝わりやすい。議事をグループで共有できるのも便利だ。テキストが残るから、記録になる。近年は西村博之さんなどとの、対談の仕事もLINEでこなしている。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。