わかる日本書紀

雄略天皇に殺された父の遺骨のゆくえ【第23代④】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第23代、顕宗天皇の御代のお話。

ヲケ、即位を承諾

翌年正月一日、大臣、大連らはヲケに進言しました。
「兄皇子である皇太子オケ様は、聖徳に富み、天下を譲られました。よって、ヲケ様は正統です。
帝位に即いて天下の主となり、皇祖の無窮の功績を受け継ぎ、上は、天の心にかない、下は、民の望みにお応えください。
ヲケ様が、即位を承諾しなければ、金銀の隣の諸国※1や、遠近天皇に仕えている多くの人々を、失望させるでしょう。天命には、従うときがございます。
皇太子は、ヲケ様を推して、皇位を譲られました。ヲケ様の聖徳は、いよいよ盛んで、幸福は、はなはだ明らかです。幼いときから苦労をされ、謙虚で礼儀正しく、慈悲深く従順です。
兄君のご命令を受けて、大業を継承されますように」

それを聞いて、ヲケは詔して、臣下たちを近飛鳥八釣宮(ちかつあすかのやつりのみや)※2に召して、天皇の位に即きました。百官(ももつかさ)の臣下たちは、皆喜びました。
第二十三代顕宗(けんぞう)天皇です。

この月に、ナニワノオノノミコ(難波小野王)※3を立てて、皇后(きさき)とし、天下に恩赦を行いました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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