わかる日本書紀

皇位継承は兄か弟か。譲り合いの末決まったのは…?【第23代③】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第23代、顕宗天皇が即位するまでのお話。

皇位を譲り合う

清寧三年正月、弟皇子ヲケと、兄皇子オケは、摂津国(せっつのくに)に着き、臣(おみ)、連(むらじ)に節刀(しるし)を持たせ、王(みこ)の青蓋車(あおきぬがさのみくるま)※1で宮中に迎えられました。

四月、天皇は、オケを皇太子(ひつぎのみこ)とし、ヲケを皇子(みこ)としました。

五年正月、清寧天皇が亡くなりました。
この月、皇太子オケは弟のヲケと位を譲り合って、久しく、天皇の位に即きませんでした。
そのため、二人の姉であるイイトヨノアオ(飯豊青皇女)が、忍海角刺宮(おしぬみのつのさしのみや)で仮に政を執り行いました。
自らイイトヨノアオ尊(のみこと)と名乗りました。
当時の歌人が歌を詠みました。

倭辺(やまとへ)に 見が欲しものは
忍海(おしぬみ)の この高城(たかき)なる 角刺宮(つのさしのみや)

(※訳:
大和の辺りで見たいものは
忍海のこの高城にある角刺宮です)

十一月、イイトヨノアオ尊が、亡くなりました。葛城埴口丘陵(かずらきのはにくちのおかのみささぎ)に葬りました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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