夫が会社を辞めたことをキッカケに、さらにフリーランスとして軌道に乗ったカワグチ。しかし、夫が無事に転職したあとは、お互いに仕事が忙しくなり、育児と家事の負担も重なり、二人の仲はだんだんと険悪になってしまいました。夫と話し合いを試みるも、うまくいかず…!?
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このままじゃダメだ…夫と話し合いをしなければ…
夫が何を考えてるのかわからない。
考えていることを知るのも怖い。
もういっそ離れたい…。
だけど「離婚」する勇気が本当にあるかといえば……
そもそも私は本当に、彼と離れて後悔しないの…?
悩んでいても、答えは出ない。
だからと言って、この状態を無視をすることもできない。
そこで私が出した結論は…
私は、夫との問題をいったん横に置くことにしました。
仕事に集中して、お金を稼ぐことにしました。
それは、自分の力を試すことでもありました。
当時の私の収入は、夫の収入の手取りとほぼ同等。
フリーランスは、年金も税金も自分で支払うし、定期的に仕事が来るとも限らない。
例え同じ収入でも、夫と同じ収入とは言えない。
それが当時の私の目標になりました。
私の頭の中で、ゴングが鳴り響きました。
話し合いに応じてくれない、夫への宣戦布告のような気持ちもありました。
そんなことは夫は、つゆ知らず。
そうと決まってからは、私はとにかく思いつく限りの行動をしました。
それまで通りやっていた、営業、発信の量を増やし、実績をどんどん増やしました。
今まで、「家族の時間」「育児のため」と、大切にしていた時間を全て、仕事に費やしました。
夫との会話は、相変わらずほとんどありませんでした。
たまに話すことはあっても…
重い空気が流れていました。
以前よりもっと…
家が荒れていく。
心も荒れていく。
その渇いた心を、仕事の充実感で埋めようとしました。
それは原動力となり、収入は、増えていきました。
フリーランスは、波に乗れば乗るほど、成果が返ってきます。
私は、一切休むことなく、働き続けました。
本来は寝るのが大好きな性格なのに、この頃の睡眠時間は、3〜4時間ほど。
朝起きて、子どもを幼稚園に送迎し、子どもが家に帰ってくるまでひたすら働き、
家事をして、育児をして、寝かせた後も、深夜まで仕事をし続けました。
「好きなこと」で働き、お金を稼ぐことは、大変ではあるけど、やりがいも一際大きく、
働いてる間は、辛い現実を忘れることができました。
夢中に。
夢中に。
働きました。
私は、「お金」に取り憑かれてしまいました。
お金があれば、きっと何かが変わるはず…!
今の、この現状から抜け出せるはず…!
そう信じて。
ーそんな、ある日ー
フリーランスママの友人Iさんからランチに誘われました。
友人のお誘いに私は…
一瞬、駆け出しの頃に行った、怪しいセミナーのことを思い出してしまいましたが…。
私は、Iさんと一緒に、Hさんに会いにいくことに決めました。
ー当日ー
待ち合わせ場所は大阪市内のお洒落なカフェ。
ゆったりできる雰囲気です。
家事育児に追われている身にとって、こういう空間に来れるだけで癒されます。
お店の奥のテーブル席に、デザイナーの友人Tと、デザイン会社を経営しているHさんが、先に着いていました。
私たちは、取り留めもない話から、育児、仕事の話まで、話し続けました。
「働くママ」同士、会話がとても弾みました。
Hさんのブログには、仕事の活動や、デザインの発信、他にも、家族とお出かけする日記も書かれていました。
不思議で仕方がない…
どうしても聞きたい…
よし、聞いちゃえ…!
すると、Hさんの答えは…
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