※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2020年9月17日発売当時のものです。
「ドアや壁、床などほぼ全面的なリフォームが必要で、地方に家を一軒建てられるほど費用がかかる」。2019年の台風19号で、東京都大田区田園調布にある住宅の1階部分が浸水する被害にあった女性はこうため息をつく。
今でも「水が入ってきた瞬間」が忘れられない。仕事から帰る途中、激しく増水する多摩川を見ながら、「これはまずい」と思った女性は両親と子どもを避難させ、夫と2人で家に残った。ドアの前に土嚢を積んでいると、家が停電。まもなく床下収納のふたが盛り上がってきた。夫と必死に上から押さえるも、あっという間に水が入ってきてしまった。心配した父親は避難所から帰ってきた。避難所ではひざほどだった水位は、自宅そばでは胸近くに。自宅前の道路をほぼ泳いで帰ってきた。近くにはコイも泳いでいたという。
水害に脆弱な首都圏
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