図書館でかかった偉人伝の呪い
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
自分自身が親になってから、「親の気持ち」とか「あの時のあの親の行動はそういう意味だったんだ」って気がつくことってありますよね。僕、小さいころ、一人で何時間も図書館で過ごすことがよくあったんですね。それ、自分で「図書館に行きたい」って親に言ったはずがなく、どうしてだったんだろうと思ってたら、後になって判明しました。
僕の両親は共働きで、休日も仕事の日が多くて、僕は祖母の家に預けられるのはもちろん、親の友達の家でしばらくなんてこともありました。そんな中、僕の両親の親友がその図書館で働いていたんです。だから「うちの伸次を2時間だけ、図書館に」なんて感じで預けられて、図書館で待っていたようなんです。
図書館ではいろんな本を読んだのですが、とくにハマったのが「偉人の伝記もの」でした。エジソンとか野口英世とか、そういうのを何度も何度も読み返しました。今になって思うのですが、あの「偉人の伝記」を読むことによって、「自分もいつかなにものかにならなくてはいけないのではないか」という呪いにかかったような気がするんです。
みんなこの世の中に生まれてくるには、何か理由があって、この世の中のみんなそれぞれに特別な才能があって、僕も何かやり残さなくてはいけないのでは、という呪いです。
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