お付き合いを続けていくうちに、誰しも「相手が自分のことを好きかどうかわからない」と感じる瞬間が出てくると思います。
恋愛というのは不思議なもので、そんなときに限って、休みの日なのになぜかLINEが既読にならなかったり、彼の帰りが連絡もなしに遅くなったり、ということが起きるわけです。そうなると「今日一日、誰と会ってたの?」と不安な気持ちが出てきてしまいますよね。
そこで「私のこと、本当はどう思ってるの?」なんて聞いたところで、「好きだよ」と答えられるだけ。残念ながらその言葉をもらえたところで、あなたの不安な気持ちというのは簡単にはなくならないのではないでしょうか。
そんなとき「パートナーの本心を知る方法があればいいな」と思いませんか。僕ならそう思います。そう思ったからこそ、僕はお客様の心理を勉強してきました。
多くのお客様と接する中で、常にお客様が何を考えているのか、その仕草や行動の一つひとつから読み取るようにしてきました。そんな僕が、お客様の心をどう読み解いていき、何を感じてきたのかを、今回はお伝えします。
お客様の「本心」がわかるただ一つの瞬間
サービスマンはお客様のことをよく観察しています。
コース料理の途中で顔を上げて周りを見渡したとしましょう。テーブルの上のドリンクはまだ十分に入っている場合、お客様の次の行動として考えられるのはほぼこの二つです。
・お手洗いに行きたい
・タバコを吸いたい
ほかにも「調度品やカトラリーについて尋ねたい」や「料理のことについて聞きたい」もありますが、それならば目線は最初からスタッフにいきます。食事の途中で何かを探すのは9割以上、お手洗いか喫煙所です。
だから僕はお客様がその仕草をしてから席を立ったときには、自然とその場所を促す動きをしながら「あちらです」と告げます。多くの場合はそれ以外の言葉は必要ありません。それは、ほかのお客様に食事中に余計な言葉を聞かせないという配慮でもあります。
サービスマンはほかにもお客様のさまざまな仕草を観察しながら、「今何を考えているのか」「何を望んでいるのか」を推測しながら職務を進めていきます。いわば、人の心を読むプロでもあるわけです。
しかし、どんな気の利くサービスマンにも決してわからないお客様の心理があります。それは「お店を気に入って、また来てくださるかどうか」です。