天才のつくり方

第27回】若者の才能を見分ける、たったひとつの方法

脳科学者の茂木健一郎さんと、ハーバード大学で理論物理学を学んだ北川拓也さんの対談に、今回、スーパーIT高校生のTehuくんが加わりました。Tehuくんは中学3年生のときに「健康計算機」というアプリを開発。ダウンロード数が無料アプリのカテゴリで世界3位を記録し、一躍有名になりました。茂木さんとTehuくんはTwitterを通して知り合い、北川さんとTehuくんは灘高の先輩・後輩という仲です。3人で話すのは初めてというこの鼎談、まずは高校3年生のTehuくんがどこの大学を志望するのか、という話題から。

東大でもスタンフォードでもMITでもなく

茂木 Tehuは大学、どこ受けるの?

Tehu SFCをAO入試で受けています。(※1)
※1 この取材の後、合格通知が届いたそうです!

茂木 東大は受けないの?

Tehu 東大に行った知り合いであまりおもしろい人がいなくて……。

茂木 ちょっと! おれを含めていま、あらゆる先輩をディスったぞ!(笑)

北川 初っ端からやるねえ、Tehu(笑)。

Tehu いや、ちょっと待って下さい! そういう意味じゃなくて! 僕が会った人で……ってそれじゃあ、茂木さんもそうなるか……いや、えーと、ごく一部の人だと思うんですけど!

茂木 いやいや、冗談だよ(笑)。じゃあなんでSFCにしたの?

Tehu あ、それがさっきの発言につながるんですけど、SFCの生徒や卒業生に魅力的な人が多かったからなんです。

茂木 へえ、どんな人?

Tehu 同い年くらいで、エンジニアリングやってたり、デザインやってたり、アートやってたりする人がたくさんいて、話しているとすごくおもしろいんです。みんなで集まって未来の話なんかしていると、SFCの人とはどんどん盛り上がれる。

茂木 いわゆるアウトライヤー(※2)が多いのかな。経験的にSFCがいいと思ったんだ。
※2 外れ値。基準や標準からはずれている人。

Tehu 僕が興味あるのは、ITだけじゃなくて、アートやデザイン、ポップカルチャーなどですからね。それは東大にはないものでしょう。

茂木 なるほどね。じゃあなんで海外の大学にいかないの? おれてっきりTehuはアメリカの大学に行くのかと思ってた。

Tehu アメリカに旅行したことは何度かあって、スタンフォードやMITも見学したんですけど、どうもそこの生徒さんと話してみると、合わない。ここは向いてないんだなと思いました。いま日本のエリートはみんな海外の大学を目指していますから、僕はあえてそこじゃなくてもいいかなって。

茂木 北川も海外を目指したエリートだけど……(笑)。

北川 そうだぞ(笑)。

Tehu ディスってないですよ!(笑)ただ、僕は行かないと決めただけです。

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天才のつくり方

茂木健一郎 /北川拓也

日本経済が停滞して久しい。一方で、アメリカではIT産業の新しい成功モデルがどんどん生まれている。この違いはどこにあるのか。 ここで登場するのが2人の天才。高校卒業後、8年間ハーバード大学で活動している理論物理学者・北川拓也。一方、1...もっと読む

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コメント

ntatsuya19 “茂木 あのね、若い時の才能の見分け方って、たった一つなんだ。それはどれくらい生意気か、ってこと。” 4年以上前 replyretweetfavorite

ieiri_kigyo 僕の本にも出てくれているTehu君の話が、おもしろすぎるイカ~ 若者の才能を見分ける、たったひとつの方法|茂木健一郎 @kenichiromogi /北川拓也 @takuyakitagawa | https://t.co/pnUS5PeuHL @tehutehuapple 4年以上前 replyretweetfavorite

sadaaki 今回はあのTehu君がゲストです。爽快なくらいの「生意気さ」がかっこよかったです。/若者の才能を見分ける、たったひとつの方法| 5年弱前 replyretweetfavorite

tokyozoe https://t.co/0mnn45C1evやっとTEFUたんのことが分かった。社会デザインか、やっぱ並じゃない。対応もスゴい。気持ちのいい座談の展開。海外の大学へ行け、に反発したホリエモン。だが彼は下見した結果だ。銘柄の現実も知った上でのこと。続きが楽しみ。 5年弱前 replyretweetfavorite