新幹線vs.エアライン#3】羽田-伊丹便の人気が根強い理由

日々、あふれる経済ニュース。じっと眼をこらすと、そこには挑戦や成功、葛藤や挫折があります。この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

好立地なだけでない
羽田-伊丹便の人気が根強い理由

 大阪国際(伊丹)空港は、毎日多くの利用客でにぎわっている。とくに東京・羽田と結ぶ便はしばしば満席になるほどで、出発ロビーではスーツ姿のビジネス客やレジャー・帰省の利用客が搭乗の列を作る。

 一方で東京-新大阪間は新幹線が数分間隔で運行している。東京-大阪間の移動手段の主役は新幹線だ。しかし、新幹線がほぼ100%となった東京-名古屋間と比べ、東京と大阪の移動手段として飛行機を選ぶ人が一定数いるのはなぜか。

 1994年の関西国際空港の開港で国内線だけになった伊丹だが、大阪の中心部に近い地の利を武器に足元の利用者数は好調だ。2018年度の空港旅客数は1630万人で、前年度に比べ4%の増加。12年度以降、7年連続で前年を上回る。

 「阪急沿線に住んでいる人や、大きな荷物がある人は飛行機を選びますね」。伊丹での勤務経験がある航空関係者は、羽田-伊丹便の根強い人気の理由をこう説明する。

 伊丹空港には大阪モノレールが乗り入れ、ひと駅隣の蛍池駅で阪急宝塚線と乗り換えができる。阪急は梅田や神戸・宝塚方面、モノレールは「転勤族」が多い北摂エリアへそれぞれつながる。出発地や目的地がこれら沿線の場合は飛行機の利用が便利だというのだ。

 空港リムジンバスの路線が充実しているのも利点の1つ。JR大阪駅や難波、神戸の三宮など京阪神エリアの各地を発着する。関空や和歌山方面への玄関口であるJR天王寺駅からも、阪神高速経由で伊丹まで約30分。梅田からの所要時間と大差はない。

 大きなスーツケースやベビーカーがある場合はリムジンバスで空港へ向かい、カウンターで預けてしまえば移動中も快適だ。朝夕のラッシュ時に混雑した電車内で荷物の置き場に困る心配もない。7月には空港内に「レンタカーステーション」も開業し、アクセスの選択肢がさらに増えた。

新幹線にない魅力も

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