新幹線vs.エアライン#1】国内交通の覇者はどっちだ?

日々、あふれる経済ニュース。じっと眼をこらすと、そこには挑戦や成功、葛藤や挫折があります。この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

国内交通の覇者はどっちだ?
全国「新幹線 VS.エアライン」勢力図

 日本航空(JAL)による羽田-伊丹-福岡便、羽田-千歳便の就航(1951年)が、戦後初となる国内定期旅客運航だ。対する新幹線は64年の東京-新大阪間に始まり、北海道から鹿児島まで路線網を広げ、航空機からシェアを奪っている。

 次の地図の円グラフは新幹線を中心とした、主要区間における鉄道と航空の年間利用者数の比較だ。新幹線で直結しない東京-札幌間、新幹線では所要時間が約5時間となる東京-福岡間は航空のシェアが高いが、それ以外の多くの区間で新幹線が航空を上回る。

 かつて東京と金沢を結ぶ空路は、利用者の多い航空路線の上位に入っていたが、2015年に北陸新幹線が金沢まで延伸すると、順位を大きく下げた。現在の「利用者の多い航空路線」上位20区間を見ると、1位の羽田-新千歳間を筆頭に、東京と新幹線で直結していないか、または新幹線では所要時間が長くなる長距離路線がずらりと並ぶ。

 今後は北陸新幹線が敦賀、新大阪に延伸し、長崎新幹線開業や北海道新幹線の札幌延伸も控える。またリニア中央新幹線が東京(品川)と名古屋、さらに新大阪まで結ぶと、リニアと新幹線を乗り継ぐことで、鉄道移動の所要時間がさらに短縮される。隣国の韓国では、国内交通の大動脈であるソウル-釜山(プサン)間に高速鉄道が開通したことで、多くの航空会社が国内線から国際線に経営の軸足を移した。リニア開業を機に、航空会社はネットワーク戦略の大幅な見直しを迫られるかもしれない。

新たな新幹線は必要か

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