言い間違いをする時って、ありますよね。(自分も含め)
あれ、これって違う気がすると思っても思わず口に出してしまう確率は、年齢が上がるとともに、どんどん上がっているような気がします。
羞恥心が減るとまで言うと言い過ぎな気もしますが、思ったら多分間違えてるだろうと思っても口に出してしまい、むしろそこから自分の言いたいことを汲み取ってくださいという気持ちが隠れているのかも知れません。
先日友人とヨガについて話していた時のことです。
「ヨガの最後にするシャバアサナっていうポーズがあるんだけど・・・。」
「え?何?サマンサタバサ?」
と聞き返されて、爆笑してしまいました。
いやいやいやいや、その聞き間違いはないやろ、わざとやろ!と相手が関西人なら強めのツッコミを入れるところでした。
「シャバアサナ」とは、必ずヨガの最後に行う「屍(しかばね)のポーズ」で、仰向けに寝転んで両手足を広げ、魂が抜けた屍のように体を動かさず、「無」の意識になる状態のポーズを意味します。
一方、「サマンサタバサ」はヤング女子達に人気のラブリーなイメージのバッグがメインのブランドです。(私の中のイメージ)
この全く真逆と言っても良い名詞?が飛び出したことが、すごく面白かったのです。
ヨガ教室は感染対策をしながら少人数で開催中です
この友人は以前、
「スタディサプリ」と「ビューティアプリ」を言い間違えて、
「うちの子はビューティーアプリで勉強してるわ。」
と、言ってしまった人で・・・その時は瞬時に、Zoomなどの双方向の授業で自分を可愛く加工して写しているのかなと頭の中で、変換しましたが、ただ単に言い間違いだったようで・・・面白い間違い方するなぁと、思いました。
「ほらほら、あの、めっちゃ片付ける人、おかまり、みたいな・・・」
と言っていて、
「こんまりやろ!」
とツッコミました。
「なんやねん、おかまりって・・・おかわりみたいな・・・もしやおかたずけのおか?!」
と、相手が関西人だったら容赦無くこのくらいはツッコミます。
この人は「コロナ禍」のことを「コロナうず」と言っていた人です。
確かに漢字は似てるけど、(渦と禍)無理矢理やん!
あと、「相殺(そうさい)」を、「あいさつ」(そうさいのイントネーションで)とも言っていたような・・・どうやら漢字が苦手らしい・・・。
私も色々言い間違っているとは思うのですが、こんな感じで面白くはならないからか、自分のことはすぐ棚に上げてしまっているからか、全く覚えていないです。
あ、そういえば最近の夫婦の会話でもありました。
オリンピック組織委員会会長人事で話題になっていた「川淵さん(かわぶちさん)」・・・私は字面から勝手に「川添さん(かわぞえさん)」と勘違いしていて、夫は音声から「川口さん(かわぐちさん)」と言っていて・・・車の中の会話でお互い譲らなかったのですが、その日の夜ニュースを見て、二人とも間違っていたことに気が付いて、シーン・・・となり、もうそのことには触れないでいようという空気が生まれました。
こういうニュース系の話題って間違うとちょっと恥ずかしいから、まぁ身内でよかったかなと・・・。
こんなこともありました。
息子が中学一年生になって初めての保護者ランチ会の時の「言われ間違い」です。
こういった場面で、私はとても緊張します。
初めてのショップチャンネルでの商品紹介のお仕事の時よりも遥かに緊張していました。
何せお受験で入った学校ですので、知り合いは全くなく、しかもレストランの大きなテーブルなのですが、くじ引きでお席を決められ、名札をつけて座るという非日常的な状況・・・こういう時なんとなく端っこの席になりたいものですが、私はくじ運が良いのか悪いのか、ど真ん中の席になり、より一層固まっておりました。
夫が役者であるということはもう皆さんご存知なのかどうかもわからない状況のなか・・・お隣に座った朗らかな感じのお母さまが、私の名札を見て話しかけて来ました。
「あら、生瀬さん・・・息子がお笑いが好きで、よく見させていただいてます。」
ん?お笑い?!えーっと、一応うちのひとはジャンル的には「お笑い」ではなく「役者」なんですが・・・と、心の中で思ったものの、もちろん言えず・・・。
「あ、ありがとうございます。」
と、にこやかにお返事させていただきました。
なんも言えねー
この状況で、「いやいやいやいや、お笑いちゃうし!確かにコント番組とかに出演した時には、めっちゃ生き生きしてるけど!元々は劇団出身の舞台俳優やし!」などと、ツッコメる訳がありません!
その後もランチ会は和やかなムードでつつがなく進行していきましたが、私の中で「モヤっと」したものがずっとあったことは否定致しません。
あれは「言い間違い」ではなく「勘違い」なのでしょうか・・・。
ま、何に置いてもボーダーレスな時代であるということで、納得しておきましょうか・・・と、自分の心に留め置いていた出来事があったのですが、先日、夫がバラエティ番組で自分のことを、
「僕らお笑いの人間としては・・・」
と話し始めて、お隣の芸人さんから、
「いやいや、生瀬さん、違いますから!」
とツッコマれている場面があり、あの時のことを思い出し、今更なんか「モヤっと」がスッキリと解消された気分になった私でした。
きちんとツッコンでいただき、ありがとうございました!!
と、この原稿をあげようとしている日に前述の友人が私の開催しているヨガに久しぶりに参加し、終わってからランチに行ったら、
「あー、ヨガ、気持ちよかったわ〜。ロックダウン以外・・・あれだけちょっと苦手だったわ。」
と言ったので、
「ダウンドッグね!全然違うから!」
と、きちんとツッコンでおきました。
なんでそんなに面白く間違えられるん?!(笑)
ダウンドック(下向きの犬のポーズ)・・・決してロックダウンではない