サクちゃんへ
こんにちは。
なんだか冬らしくない、暖かい気候が続いています。気圧も相変わらず不安定で、頭が痛いと言っている人がまわりにもちらほら。さらには花粉や黄砂も飛び始めているようです。
前回のサクちゃんの日記のタイトル「生きなくたっていいじゃない、暮らせば」ですが、今まさにその言葉が効くときですね。無理しないでねと、全人類に言いたいです。
ちなみにわたしがよく自分に言い聞かせるのが、「どう生きるかより、どう死なないか」という言葉です。「どう生きるか」を考えると、つい立派すぎる目標を立ててしまったり、まわりと比べて落ち込んでしまったりするので、「どう死なないか」を考えるようにしています。
しんどかったら休もう。眠かったら寝よう。お腹空いたら食べよう。寒かったら温まろう。
「生きる」ことは複雑だけど「死なない」ことは割とシンプル。頭ではなく、体の言うことを聞こうとするからかな。
サクちゃんが教えてくれたセリフが出てくるドラマ『anone』、ぜひ観てみようと思います。
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そうか、サクちゃんは今「書きたくない」ゾーンだったのですね。
「感情を大事にするよりも他にやることがある」
そんな中で書かれた言葉は、わたしにはとても響きました。
書くことに癒され、書くことが習慣化しているわたしでも、そんなときがあります。
それは、あまりにも自分の感情が強すぎるとき。かつ、体が弱っているとき。つまり、感情を受け入れる度量が体にないときです。
そういうときこそ、「死なない」ことを最優先にします。まずは寝る。ちゃんと食べる。お風呂につかる。そうして少しずつ体を回復させてから、ようやく感情とつながれる。
子供があんなに体と感情をつなげていられるのは、彼らが無尽蔵な体力を持っているからじゃないでしょうか。泣くのだって笑うのだって体力がいります。だから、体力の回復がまずは肝心。自分の感情と向き合うのは、そこからです。
「自分に向き合ったり、感情を爆発させたり、生きる意味を考えたりせずに、ただ暮らし、暮らすためにクリアにすべき問題に対して、ただ淡々と行動をする。そうしたほうがいい時期というのはあると思います」
そうですね、絶対にある。そういうときは「書く」ことをストップするのもいいかもしれません。
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最近よく、「物欲」について考えています。
わたしは物欲が健全に持てていない。そんなことをずっと思っていました。
前回の日記で、サクちゃんがふわふわで気持ちいいタオルを買ったという話を聞いて、わたしもタオルを買ってみた、ということを書きましたよね。でも、そんなふうに物を買うのって、わたしには結構珍しいことでした。タオルなんて、水を吸いさえすればなんでもいい。機能さえ果たしてくれればなんだっていい、と無意識に思っていたんです。
それはタオルだけじゃありません。
家電だって、文具だって、食器だって、洋服だってそう。ある程度のデザインの良さと機能性が揃っていれば、それでいい。そんなふうに物を選んでいました。
だけど、この間サクちゃんがタオルを買った話をしてくれたとき、こんなふうに言っていましたよね。
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