週刊東洋経済
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就職氷河期を救え!#2】報われぬ氷河期世代のリアル
新型コロナウィルスの感染拡大により、リモートワークが推奨される中急増したのが「ウーバーイーツ」。そんなウーバーイーツに代表される新しい働き方は、今どうなっているのでしょうか?
「雨が降る中での渋滞で集中力が切れ、ふと気がついたら急ブレーキをかけ、原付バイクがスリップしてしまった」。2019年7月、飲食店の宅配代行「ウーバーイーツ」の配送員の男性Aさん(43)は、東京・世田谷区の環七通りで、転倒事故を起こした。
幸い後続車にひかれるようなことはなかったものの、自宅近くの整形外科に駆け込むと、右肩の亜脱臼、左手首の捻挫、そして全身打撲で全治2週間と診断された。別の病院でのCTスキャンなども含めて、1・7万円程度の治療費の支払いを余儀なくされた。その後社内規定に従い、ウーバーの担当部署宛てに事故報告を提出すると、思いもかけない内容の返信メールが届いた。型どおりの見舞い文の後、こんな記載が続いた。
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この連載について
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「経済はドラマチックだ。」 日々、あふれる経済ニュース。じっと眼をこらすと、そこには挑戦や成功、葛藤や挫折があります。私たちは人々が放つ熱を記事にし、お伝えしています。週刊東洋経済でしか読めないストーリーがあります。 この連載では、週...もっと読む
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