家成俊勝(建築家)→塩田幸雄(小豆島町長) Vol.3「小豆島にはどんな可能性がありますか? 」

今回のインタビュアー家成俊勝さんは、11月4日に幕を閉じた「瀬戸内国際芸術祭2013」の参加アーティストとして、小豆島「醤の郷+坂手港プロジェクト」において、誰もが「建てる」ことに参加できるプロジェクト「Umaki Camp」を展開した建築家。大阪を拠点に活動する建築事務所dot architectsの共同主宰でもある彼がインタビューするのは、その「Umaki Camp」が建てられた敷地のオーナーであり、さらに小豆島町の町長でもある塩田幸雄さんです。長年中央省庁で働き、3年前に故郷である小豆島に戻り、「瀬戸内国際芸術祭2013」にも積極的に関わってきた塩田町長に、家成さんがいま聞きたいこととは?

小豆島にはどんな可能性がありますか?

Q. いま地域を盛り上げるための要素として「ツーリズム」というのが重要になってきていますよね。これには2種類あると思っていて、ひとつはディズニーランドなどのテーマパークや世界遺産などの有名観光地を訪れることを目的にしたもの、もうひとつはその土地の人や生活に触れ合うものです。今回僕が参加している「醤の郷+坂手港プロジェクト」では、「観光から関係へ」というフレーズを掲げていますが、この「Umaki Camp」に取り組む際に考えていたことも、地域の人たちとここを訪れる観光客がうまく交われる仕組みを作りたいということでした。

塩田:先日開催された小豆島の盆踊りに、高校生など若い人たちが凄くたくさん来ていたんですね。これはおそらく芸術祭の効果だと思っているのですが、例えばいま坂手港でクリエイター・イン・レジデンスをやっている「eiスタジオ」などに地元の若い人たちが行って刺激を受けたりしている。そういう面で今回の芸術祭が小豆島の若い人に元気を与えているのは間違いないし、おそらくこれは芸術祭をやっている他の島が到達していない域なんじゃないかとさえ思っています。1年前には何もなかったところに、今回の青写真を描いてくれた椿昇さんとの偶然にしては出来過ぎと言える出会いがあり、半年くらい前にはわけのわからない兄ちゃんたちがやってくるし、信じられないような展開ですよね。


eiスタジオ

Q. (笑)。アートが社会保障の問題を解決するという町長の持論は凄く腑に落ちるところがあるし、今日こうして町長のお話を聞いて、その覚悟やヴィジョンに改めて素晴らしいと感じました。

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