自己肯定感を上げないと始まらない【セルフノートのすすめ】

あなたの24時間はどこへ消えるのか――この連載では、仕事もプライベートも関係なく、今しかできないことをやる方法を伝授します。
今回のテーマは、なぜビジネス書やノウハウ本を読んでも、うまくいかないのか? 1月21日発売の『あなたの24時間はどこへ消えるのか』(SBクリエイティブ)からお届けします(毎週月・木曜日更新予定)。

時間を安売りする「自分」

近年、自己肯定感というワードが世間でも注目を浴びるようになってきました。ニュースや記事、SNSなどでも見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

今までなんとなく「自信がありそうな人が行動的」で「内気な人は人に流されやすい」といった漠然としたイメージや傾向はあったものの、実際それが何によって構成され、具体的な影響を生み出しているのか世間でもきちんとした共通認識がありませんでした。そして近年ようやくそれらが体系化され、一般的な概念として浸透してきたのがこの自己肯定感です。改めて言葉の定義を辞書で引いてみると、次のように定義されています。

自己肯定感とは「自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情」などを意味する語。自己否定の感情と対をなす感情とされる。(出典・実用日本語表現辞典より)

小難(こむずか)しく聞こえるかもしれませんが、乱暴に要約すると「根拠はないけど、自分ってけっこう悪くないと思うんですよね」と思える感覚です。特に「根拠がない」というのがミソなのですが、実績の裏付けや肩書などの社会的立場がなくても、ちっともお金がなくても「なんかわたしっていいよね、だから大切にしたい」という感覚こそが自己肯定感であり、自分のあり方を支える隠れた大黒柱なのです。
ここまで聞いて、いかがでしょうか。皆さんは自分にはどれほどの価値があって、大切で、根拠なしに誇らしいと言い切れるでしょうか。
これを知った時、わたしは「うへぇ」という情けない声しか出せませんでした。

日々「自分は無力だ」と落胆することはあっても、「自分はなんて素晴らしいんだ」と自画自賛できる、そんなタフなメンタルをもっているのはごくごく限られた「特殊な人たち」だけだと思えて仕方ありませんでした。

しかし価値のないと思うものを、どうして丁寧に扱えるというのでしょうか。

100円のコップだったらあなたはそれを雑に扱うでしょうし、いらなくなれば気軽に捨てるかもしれません。でも100万円のツボは毎日磨いて、ホコリが被らないようにきれいな箱に入れてしまうことでしょう。人は強烈な主観で物事をとらえ、その主観による価値に適した扱いをします。自分のことを安いもの、大した価値のないものだと思っていたらいつまでたっても「自分を大切に扱うこと」も「自分の時間を守る」ことも難しいのです。

自己肯定感が欠如した状態のわたしは不安をかき消すように一心不乱に目の前の仕事に打ち込み、心の穴を埋めるようにSNSで見栄を張り、情報を集め続けても上手く使いこなせず、何かと自分の時間を投げ売りしていたことに気付きました。

日本は謙遜することが美徳とされる文化的背景もありますが、近年では統計的にも欧米諸国に比べ、日本人の自己肯定感は世界的に見て低い傾向にあるということが明らかになってきました。もはやタテマエという「文化」を通り越し、日本では自己肯定感が一種の絶滅危惧種のようなものになりつつあるのかもしれません。

しかしこのままではあなたの時間が、あなた自身の手によってタイムセールで売りに出され続けてしまいます。そして破格で売り出されたあなたの時間は、さまざまな人やビジネスに絡め取られ淡々と消費されていくのです。

けれどこんなにも自由で豊かな時代に、一方的に時間を奪われるのはあまりにもったいない。

だから本書では確実にあなたがあなた自身の時間を守れるようになる下準備として、まず「セルフノート」という習慣をご紹介します。この習慣を通して日々の不安感や、内側に隠れるコンプレックスを取り除き、自己理解と内省を通して「自己肯定感を上げる」技術を身につけていただきます。細かいテクニックの前に、まずはあなた自身が「自分の時間を大切にしたい、するべきだ」というマインドに切り替えてほしいからです。
ちょっと回りくどいように感じるかもしれませんが、さまざまなビジネス書をこれでもかと読み漁ったのにもかかわらず上手く使いこなせなかったわたし自身の体験から、まずはその知識を使う土台となる「自分」を見つめ直すことが非常に重要だと、実感しています。

さあ、まずはあなたの時間を守る準備に取り掛かりましょう。

セルフノートを作ろう

まず一冊のノートを用意してください、これを「セルフノート」と呼びます。手始めにこのセルフノートを使ってさまざまなことを「書く」という新しい習慣を始めていただきます。書くという行為は誰でもできる身近な存在ですが、内省と客観視の練習に非常に向いています。

そしてセルフノートを用意するにあたって、あなたに3つのお願いがあります。

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この連載について

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あなたの24時間はどこへ消えるのか

スワン

「いつか時間ができたらやりたいんだよね」 あなたはこれまでの人生で何度、このセリフを口にしたでしょうか。 でも〝いつか〟なんて保障はされてないし、今やりたいことは「二度とやれないこと」になるかもしれない――。 この連載では...もっと読む

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hattatsuryoiku #スマートニュース 5ヶ月前 replyretweetfavorite