「この会社で、どうしたらうまくやっていけますか?」
「恋人や夫と、どうしたらうまくやっていけますか?」
YouTubeで相談に乗っていると、こんな質問がたくさん来ます 。私の答えはいつも決まっています。
「そんなこと知りません」 冷たいことを言うようですが、他人の私にわかるはずがありません。
禅の言葉に「感応道交(かんのうどうこう)」というものがあります。人間と人間が言葉にならない、言葉を超えた感覚的なつながりをお互いに感じたとき、ずっと別々だった二つの道が交わっていくという意味です。
禅の修行であれば、師匠と弟子が感応道交を目指しますが、夫婦でも友達や恋人でも、上司と部下でも、感応道交は起こりえます。そのとき、つながりは深いものとなり、良い関係性が育っていくのです。言葉にならない感覚的なつながりですから、第三者である私にはわかりようがありません。だから答えようがないのです。 では、どうしたらいいか?
感応道交が自然に起きるのが理想ですが、そのゆとりがないのが私たち現代人です。早くなんとかしなければと、せっかちに答えを求めてしまいます。
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