世界のエリートはなぜ哲学を学ぶのか#4】AI、格差社会—現代の難問を哲学する

今、世界で「本来の哲学」が求められている。従来、哲学はまるで文献学のように捉えられがちであったが、本来は古代ギリシャのソクラテスがそうしたように、新しい視点を探求し物事を思考する学問なのである。

【講義③】 ビジネスにも役立つ哲学へ
AI、格差社会 … 現代の難問を哲学する

哲学者 山口大学国際総合科学部准教授・小川仁志

ソクラテスの実践哲学へ原点回帰せよ

 今、世界で「本来の哲学」が求められている。従来、哲学はまるで文献学のように捉えられがちであったが、本来は古代ギリシャのソクラテスがそうしたように、新しい視点を探求し物事を思考する学問なのである。ソクラテスの弟子であったプラトンが師の言ったことを研究し、その後に続く哲学者たちも先哲の言葉や考えを研究する。そうして哲学は古典研究の色彩が濃くなってしまったわけだが、ソクラテスが実践したことは、世の中の人々が真理を導き出すための手助けだ。その方法として、彼は街の人たちに問いを投げかけた。質問をされることで、人は考える。今までとは違う視点で考えてみることで、新しい発見をする。それこそが哲学の本来の形だといえる。

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