いよいよ2020年も大詰めとなってまいりましたね!
年の瀬はただでさえやることが山積みなのに加え、年末に向けたちょっと長めのワーケーションなんかもブチ込んでしまったもので、先週からはもう目の回るような忙しさです。
しょうがないので年末年始の各種行事も若干巻き気味にこなしていきたいと思っています。ということで今回はちょっと早いけど、クリスマスネタ行ってみましょう!
野生食材でシュトーレンを作りたい
みなさん、クリスマスといえば、どんな食べ物を想像されますか? ケーキにチキンに鯉料理に……って最後ちょっと東欧混ざっちゃいましたが、まあこんなところでしょうか。
でももしあなたがちょっとした食通なら、あるいはパンが好きでパン屋さんにしょっちゅう行かれる方なら、もしかすると「シュトーレンを忘れてない?」と言いたくなるかもしれません。
シュトーレンというのは、ドイツやオランダでクリスマスに食べられている、パンとケーキの中間のようなもの。ラグビーボールのようなパンの中にフルーツやナッツがぎっしりと詰まっており、バターと洋酒がたっぷりとしみ込んだ美味しい焼き菓子です。
今回、いくつかの野食材を活用して、このシュトーレンを焼くことができるんじゃなかろうかと思い立ったので、試しにやってみることにしました。
ドングリを拾って粉に挽こう
ということでまずは生地の材料拾いです。といっても、関東から西にお住まいの方なら、ちょっと家の外に出ればいくらでもゲットすることができます。
試しに最寄りの公園まで歩いてみると……
いっぱい落ちてる
このとおり。
これはドングリの一種「マテバシイ」の実です。本来はやや南方系のドングリですが、いまや街路樹としてどこにでも植えられているので、見つけるのは大変容易です。
つるっとしていて細長く、殻が硬いのが特徴。似ていても殻が柔らかいとコナラ(渋くて食べられない)の可能性があるから注意してください。
マテバシイは食べられるドングリとして知られているのですが、その食材としての特徴は「大きくて味がニュートラル」というところ。
大きいので簡単に量が集まる一方で、味らしい味がほとんどありません。そのためそのまま食べたり簡単な調理で味わうと大変物足りないのですが、粉に挽いて小麦粉的な使い方をすることができます。
でんぷん質豊富でグルテンフリーなので、健康嗜好の方にもおすすめできるかも。
拾ってきたマテバシイは割って中身を取り出します。大きさにもよりますが、30~40粒ぐらいは欲しいところです。
アーモンドみたい
ペンチかニッパーで殻に割れ目を入れ、割ると中身が取り出せる、のですが……ドングリ類屈指の殻の硬さを誇るマテバシイ、ペンチで割り続けるとすぐに握力を喪失していきます。
握力に自信がないよ……という方は
文明の利器
万力を使うのがオススメ。
多少の力は必要ですが、ペンチと比べるとずーっと楽に割れます。しかも中身をきれいにとりだすことができ、ペンチやニッパーと比べ危険も少ないです。
もちろんドングリ以外のクリやクルミ等のナッツにも使えます。日常的に木の実を拾いがちな諸兄は一台持っておくと便利ですよ。
取り出したドングリの中身は、製粉機で粉に挽きます。
そば粉のような見た目
これと強力粉を合わせれば、生地の材料はオッケー。本当はドングリだけで焼きたいところですが、どうしてもグルテンを含まないドングリ粉のみでは発酵させても膨らまず、ひたすら重いパンとなってしまうのです。強力粉とドングリ粉は2:1くらいであれば問題なく膨らみます。
ドングリ粉でシュトーレンを焼こう
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