気分が良いときは、電車でお年寄りにスッと席が譲れます。しかし「三時間しか寝ていなくて、残業でヘトヘト」というときは、つい気がつかないふり、寝たふりをしてしまうことだってあります。
子どもと散歩をしていて、道にゴミが落ちていたら「片づけようね」と拾えるかもしれません。教育にもなりますし、「お父さんは偉い!」と尊敬してもらえます。
しかし、誰も見ていなかったら? 急いでいたら? そのゴミが汚くて大量だったら?
拾わずに、足早に立ち去るかもしれませんね。 正しさを貫くのは難しいものです。 でも、どうか気に病まないで。無理はしなくていいんです。
仏教が奨励しているのは、眉間にしわを寄せて苦しみながら、「正しいことをやろう!」と頑張る生き方ではありません。 仏教では、覚りに至る修行の道を、「八正道(はっしょうどう)」としてまとめています。 その一つが「正精進(しょうしょうじん)」、正しく努力することです。 正しい努力とは、楽しい努力のこと。
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