ゼロから潜水艦を作ることなんてできるのだろうか?

ーー忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくるーー北海道の小さな町工場から、幼いころからの夢だった「自分のロケット」の開発へ。誰もが「どうせ無理」だとあきらめていたことを、「工夫」によって次々と実現させていく著者の姿勢と、素朴で力強い言葉に心を揺さぶられます。『好奇心を“天職”に変える空想教室』より全文公開(毎週土曜日更新予定)。


ぼくは昔、潜水艦が大好きでした。
小学校6年生のとき、 卒業文集の“ぼくの夢、わたしの夢”というお題の作文には、「自分で作った潜水艦で、世界の海を旅したい」と書きました。

その頃テレビをつけると『海底少年マリン』とか『海のトリトン』とか、海をテーマにしたアニメがよく放送されていたからです。ぼくは海に憧れて、水泳が大好きになりました。
でもなぜかいくら泳いでも息継ぎができるようにならなかったので、高校を卒業するまで息継ぎをするふりをしていました。
そして息継ぎができないぼくが海底を旅するには、潜水艦が必要だと思っていたのです。
ところが「潜水艦を作りたいです」と作文に書いたら、すぐに職員室に呼び出されました。
先生は怒っていました。そして「他の子はみんな“ちゃんとした仕事”のことを書いているのに、おまえだけどうしてこんな“できもしない夢みたいなこと”を書くんだ」といいました。
「夢を書きなさい」といわれたから、すなおに夢を書いたのに、「夢みたいなことを書くんじゃない」といわれました。

ぼくはこまってしまいました。
先生によれば「潜水艦なんて作れるわけない」ということなんです。なぜかとたずねれば 「すごくお金がかかるし、 よっぽど頭が良くないと無理だから」 なんだそうです。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくる。

好奇心を“天職"に変える空想教室

植松 努
サンクチュアリ出版
2015-10-26

この連載について

初回を読む
植松努の空想教室

植松努

ー忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくるー 北海道の小さな町工場から、幼いころからの夢だった「自分のロケット」の開発へ。夢見る経営者が涙まじりに訴え、TEDxで話題となった感動スピーチを書籍化。誰もが「どうせ無理」だとあきらめていた...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード