日本の二大ゆるキャラが熊本県のくまもんと、我らが千葉県船橋市の英雄ふなっしーであるように、世界の二大ワイン産地は間違いなくフランスのボルドー地方、そしてこのブルゴーニュ地方ということになります。
ブルゴーニュ地方はローマ時代から修道僧たちが開墾して、すばらしいぶどう畑を作ってきた場所で、偉大なワインを生み出す畑のほとんどは修道院の持ち物でした。
修道院で醸造と聞くとなんとなく、ストイックに気難しそうなワインを造っているイメージがありますが、実際、果実感たっぷりの「わかりやすくおいしい」ワインは少なく、飲む人の舌の経験値が求められる「わかりにくくおいしい」ワインが多いです。
そしてブルゴーニュワインは、当たり外れがめちゃめちゃ激しいです。
ブルゴーニュは、ボルドーと比べて各生産者が所有する畑が狭いため「割高」なのが普通なのですが、“ブルゴーニュワイン”というネームバリューだけで売れてしまうため、上質なワインの中に、どうしても粗悪な安物も混じってしまいます。
はっきり言うと、安いブルゴーニュはたいていおいしくないです。
千円、二千円台でブルゴーニュを買えば、まずひどい目にあうと思っておいた方がいいです。
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