純猥談

お前みたいな感じの女の子だよ。」

いま同じ時代を生きる人たちから寄せられた、性愛にまつわる体験談をご紹介するこの連載。今回はみやさんからの「純猥談」をお届けします。


彼はサークルの先輩だった。

途中加入して、少々浮き気味だった私に、何かと構ってくれたのが彼だった。 根っからの優等生気質で、兄貴肌で、底抜けの優しさを持っている彼のことが、みんな好きだった。

一方私はコミュ障で、距離感というものがよくわからず、人と接することがうまくいかなかった。 やめておけばいいのに、私はなんとなく誰かと恋に落ち、たちまち嫌になって別れるというバカを繰り返した。

サークルを荒らしまくる私に、彼はいつも

「ほんとバカ」

と言った。

そして一緒にお酒を飲んで、買い物に行って、ダーツをして、カラオケをして。

先輩後輩だったけど、私たちは本当に仲がよかった。
タメ口で話す私に対し、「お前だけは特別な」と彼は言った。


彼とは、距離感を間違えなかった。

周りからはなぜ付き合わないのかとよく聞かれた。

彼は「結婚式に呼びたい人ナンバーワン」と私を称した。
私は「世界一幸せになって欲しい人」と彼を称した。


ある時私は彼の家で終電を逃した。

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純猥談 編集部

誰もが登場人物になったかもしれない、現代の性愛にまつわる誰かの体験談が純猥談として日夜集まってきています。様々な状況に置かれた人たちから寄せられた3000件を超える投稿の中から、編集部が選りすぐった傑作を公開していきます。

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