わかる日本書紀

聞き間違いで全国の幼子誘拐事件 in 5世紀【第21代⑧】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第21代、雄略天皇の御代のお話。

三諸岳(みもろのおか)の大蛇(おろち)

雄略六年三月七日、天皇は、皇后や妃に、自ら桑の葉を摘ませて、養蚕を勧めようと思いました。そこで、スガル(蜾蠃)※1に命じて、国内の蚕を集めさせました。
そのとき、スガルは間違って、幼子を集めて天皇に奉りました。天皇は大いに笑って、幼子たちをスガルに与えて、
「お前が自分で養え」
と言いました。スガルは、幼子たちを宮墻のほとりで養育しました。
それで、姓(かばね)を与えられて少子部※2連(ちいさこべのむらじ)となりました。

四月、呉国(くれのくに)が使者を遣わして朝貢しました。

七年七月三日、天皇は、少子部連スガルに、
「私は、三輪山の神の姿※3を見たいと思う。お前は、腕力が人並みに優れている。自ら行って、捕えて来い」
と命じました。スガルは、
「ためしに、行って捕えて来ましょう」
と答えました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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