わかる日本書紀

妊娠中の嫁を弟に嫁がせた【第21代⑦】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第21代、雄略天皇の御代のお話。

葛城山(かづらきやま)の狩りで獲ったもの

雄略五年二月、天皇は、葛城山で狩りをしました。そのとき突然、不思議な鳥が現れました。大きさは雀くらいで、長い尾を地面に引きずり、
「ゆめ、ゆめ(用心せよ)
と鳴きました。すると、怒り狂った猪が、草むらからにわかに躍り出て、人を追いかけました。舎人は、樹に登って恐れおののきました。
天皇は舎人に、
「猛獣も、人に逢えば止まるという。待ち受けて射たのち、刺し殺せ」
と命じました。
舎人は、臆病な性格だったので、樹に登ったまま顔色を失い、呆然とするばかりでした。
怒った猪は、まっすぐに突進して、天皇に咬みつこうとしました。
天皇は、猪を弓で刺しとどめ、足を振り上げて踏み殺しました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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