図解 ワイン一年生

ワインビギナーが高級ワインを美味しいと思えない理由

ワインはそこそこ飲むけれど、いつも“勘"で選んでる。そんなプチワイン好きの人のために、とっつきにくいワインの世界を、図やマンガを駆使して「これ以上ないほどわかりやすく」解説するワイン講座です。「カベルネ・ソーヴィニヨン」「シャルドネ」「ピノ・ノワール」など個性豊かなぶどうを擬人化させ、味や香りの特徴をイメージで伝えます。『図解ワイン一年生』より全文公開します(毎週日曜日更新予定)。



ワインは嗜好品です。
だから「おいしい」か「まずい」かは、個人の好き嫌いに大きく左右されると思います。

ただ、もしもワインの「おいしい」を定義するならば、「バランスがいいワイン」ということです。

つまり酸味が強すぎるとか、甘すぎるとか、果実味がくどすぎるとか、“すぎる”ところがない。なにかの味が出っ張っていたり、凹んだりしていないワインです。

だからワインに対する味覚にいまいち自信が持てない人でも、(酸っぱいな)とか(甘ったるいな)などと感じることなく、自然でバランスが良いと感じたら、「おいしいね」と言っていいと思います。

ただ、一口に「おいしい」といっても、「おいしい」には段階があります。
その事実がワインを飲む人たちに、やや緊張感を持たせているようです。

味覚というものは、年齢を重ねていく過程でどんどん変わっていくものですよね。
たとえば小学生の頃はハンバーグやグラタンのような「わかりやすくおいしいもの」で満足していた人も、大人になってからはあん肝だったり、しめ鯖だったり、酢の物だったり、「わかりにくくおいしいもの」を好むようになる人も多いかと思います。

ワインにも同様に「わかりやすくおいしいワイン」と「わかりにくくおいしいワイン」があります。

「わかりやすくおいしいワイン」は、子どもでもおいしさがわかりそうな感じ(飲ませちゃダメですが)で、つまりジュースっぽかったり、ちょっと甘かったりするわけですが、一般的な傾向として「わかりやすくおいしいワイン」の価格はリーズナブルです。

反対に、舌の経験値をある程度積まなければ良さがわからない「わかりにくくおいしいワイン」というのは、たいてい高級ワインの部類に入ります。
つまりビギナーがいきなり飲んでも、そのワインの良さがよくわからなくて、もったいない。
二十歳のときに訳もわからず【ラ・ターシュ】を口にした筆者と同じ状態になります。

つまり、ワインに慣れていない人は、たいていジュースっぽい、やや甘い「わかりやすくおいしいワイン」を、おいしいって感じます。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

いま一番売れているワインの本!

図解 ワイン一年生 (SANCTUARY BOOKS)

小久保尊
サンクチュアリ出版; フルカラー版
2015-11-26

この連載について

初回を読む
図解 ワイン一年生

小久保尊 /山田コロ

ワインはそこそこ飲むけれど、ワインはいつも“勘"で選んでる。そんなプチワイン好きの人のために、複雑でとっつきにくいワインの世界を、図やマンガを駆使して「これ以上ないほどわかりやすく」解説するワイン講座です。かわいい高校生に姿を変えた「...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

sabochin ワイン、好きだけど「スモーキーな…」とか「ベリーの香りが…」みたいなのは全くわかってない 6ヶ月前 replyretweetfavorite