近頃GoToイートやら、GoToトラベルやらの話題が連日報じられていますが、皆さんも利用されてますでしょうか・・・。
私はイートの方は「その日」ではなく「次回来た時」に使えるという部分が「イラチな関西気質」に合わず、(関西人をひとまとめにしないでくださいと先日も神戸出身の方に言われました・・・京都と神戸の人に嫌がられる大阪人)利用していませんが、トラベルはいつかどこかで!と思っています。(感染状況と睨み合いの日々・・・押され気味・・・)
私は18歳で上京しましたので、もう30年間こちらに住んでいます。
夫も兵庫県出身で大学は京都、仕事も30歳くらいまでは大阪をベースに活動していましたので、二人で話す時は自然と関西弁になります。(結婚24年目)
そしてこちらで仲良くなった友人達も気がつけば関西はもちろん、福岡や大分など九州出身だったり(Uターンして地元に帰った人達も多いですが)「西」の人が多いです。
このエッセイにもよく登場する「仲良しの後輩」(なんとなく後輩っぽくなってるけど正確には年下の友人)も出身は和歌山、仕事始めは大阪でそこから上京してもう20年以上ですが、二人で出かける時は思いっきり関西弁になっています。
その日も、とある「おしゃれタウン」に二人でプラプラと出かけていたのですが、ある「おしゃれバッグ」の路面店を見つけて、後輩 Rが
「あ、この店、行きたかったんですよー!友達がここのバッグ持ってて、私も欲しくなって」
「エルベシャプリエやん!懐かしい!」
「あ、そう読むんですか?読み方わからんなぁと思ってたんですよ。」
「せやで。私がめっちゃ忙しかった(モデルで)20代前半の頃に一回流行ってたんよ。」
「へー、そおなんですか、知らんかったわー。」
「せやねん!今再ブームみたいで、今年の誕生日プレゼントにお姉ちゃんが送って来てくれて、びっくりしたわ!」
「そおやったんですか!行きましょ行きましょ!」
と、そのままのノリで店内へ。
とても上品な店員さんがささっと検温をしに近付いて来て、無事入店が許可された私達は、カラフルなバッグが並ぶ店内でテンションが上がります。
「うわー、めっちゃ種類あるんですねー、可愛い!」
「せやで。しかもめっちゃ丈夫やねんで。私の25年前のバッグもまだ全然使えるから、(保管していた物持ちの良い・・・というか捨てられない性格の私)大阪の姪っ子らに送ってあげてん。」結構使ってたけどこんなに綺麗・・・若いのに無難な色を選んでるなぁ、私・・・。
「そうなんやー、ええなぁ。」
「この柄、初めて見たー!こんなん昔はなかったなぁ。」
などどはしゃいでいると先ほどの店員さんが、
「以前からお使いになっていただいているのですか?」
と少しずつ距離をつめてきます。
「はいー、すごい使ってましたー。最近プレゼントされて、また流行ってるんかなぁと思って来てみました。」
「そうなんですよ。また新作が出たりしてこちらの店舗は去年オープンしました。」
「そうなんですか、でもやっぱりこう見ると可愛いですね。ほんまに丈夫やし・・・昔買ったのも全然まだ使えるんですよ。」
「そうおっしゃってくださるお客様も多くて、また違うカラーを購入されていかれるんです。」
「なるほどー。」
などと私が店員さんとの会話を楽しんでいる間にRはどんどんバッグを肩に掛けて試着(?)していっています。
最近一緒に温泉に行った(GOTOで!)お友達が持っていた旅行サイズが欲しくなってしまったらしく、小柄な体におっきいバッグを掛けているRを見て、
「ちょっと、おっきすぎるんちゃう?そんなサイズ普段いらんやろ。」
「いや、でも旅行の時とか便利やと思うんですよ。」
「それはそうやけど、旅行なんか年に数回やろ。」
「そうなんですけど、この大きさがええなと思って・・・。」
「でもせっかく買うんやったら普段使えるサイズがええんちゃうん?」
(そんなにお安くもないので、後輩のお財布を心配する私)
「いや、でも温泉行く時はこのくらいあったほうが・・・。」
「だから温泉は年に何回もいかへんやろって。」
「そうですよね、でもこの大きさが良いなと思って・・・。」
「全然私のアドバイス聞かへんやん(笑)!」
「(笑)ほんまですね〜!」
と、店員さんに入る隙を与えず喋り続ける関西弁の2人。写真提供ありがとう・・・派手やな。ほらまだタグついてるし。
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