困った時に助けてくれるドラえもん的なお店です【後編】

東京・自由が丘といえば雑貨とスイーツ、三島由紀夫がボディビルの練習に通ったことで知られる街ですが、実は「ドラえもん」がいる街でもあるのです。正しくは、ドラえもんのようなお店「カタカナ」、ですが。


1人ブレストタイムをチクられてしまいます

現在、取引先のメーカーは約200社。

「それでも僕1人では限界があって。まだまだ見つけきれてないと思ってます」

そこで功を奏しつつあるのが、当初、備忘録だった「御用聞きノート」。お店にないもので「こういう商品が欲しい」とリクエストされたものを、ノートに記し始めたのがきっかけ。

「なるほど、そこは気付かなかったと僕の視野が広がって、店の振り幅も大きくなりました」

ただし国内生産のもので、かつ河野さんが納得のいく商品しか仕入れないので、「いつ入荷するか分かりません」と約束はしないそう。現に、いま高校生からノック式消しゴムが欲しいと言われているそうですが...。

「やっぱり僕は四角い消しゴム が好き。でも便利だとは思う。ならば一番いいものを知りたい。 国内メーカーのノック式消しゴムを集めて、使い比べ中です」

『暮しの手帖』の商品テストって過激だったよね...と河野さん。

なんだかよろず屋的要素も感じられるカタカナですが、唯一、音楽関係のモノがないですね?

「ちょうど検討中なんです。たとえばヨットがテーマのフェアで、そこに加山雄三のCD があったら、きっと面白いぞって。だって若大将の曲を改めて聴く機会って、そうないですから」

そんな河野さんのアイデアが生まれる瞬間は、日課のぼんやりタイム。昼食後、近くの緑道のベンチで街ゆく人を眺めつつ、考え事をする大事な時間です。

「でもね、そうやってると、近くを通りがかった常連さんがお店に言いに来られるんですよ。『おたくの店長、またあそこで サボってたわよ』って(笑)」

お客さんにチクられる店長って(しかも仕事中)。どれだけ愛されキャラなんですか!

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケトル

この連載について

初回を読む
小さいけれどスゴい店が大好き!

ケトル

とにかく、小さいけれどスゴいんです! 気取らず、カッコつけず、自分の好きなモノを、自分の目の届くところで丁寧に売る。敷居は低く、専門性は抜群に高い、今すぐは行けなくてもいつか訪れる日を楽しみに待ちたい。ケトルの「小さな店特集」です。

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード