わかる日本書紀

出所不明の情報を、真実を確認せず信じ痛い目みるのは1500年前も同じ【第21代⑤】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第3巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第21代、雄略天皇の御代のお話です。

タクハタノヒメミコ

雄略三年四月、阿閉臣(あへのおみ)※1クニミ(国見)は、タクハタノヒメミコ(栲幡皇女)と湯人(ゆえ)※2廬城部連(いおきべのむらじ)※3タケヒコ(武彦)を陥れようと、嘘の報告をして、
「タケヒコが、皇女をけがして身ごもらせました」
と言いました。タケヒコの父キコユ(枳莒喩)は、この流言を聞いて、我が身に禍いが及ぶことを恐れました。
タケヒコを廬城河(いおきのかわ)※4に誘い出し、だまして、河で鵜飼(うかい)※5をする真似をして、不意に打ち殺しました。
雄略天皇はこれを聞き、使者を遣わして、皇女を取り調べました。皇女は、
「身に覚えはありません」
と答えると、突然、神鏡(みかがみ)を取って、五十鈴川(いすずがわ)の川上に持っていき、人のいないときをうかがって鏡を埋めて、自ら首をくくって死にました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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