デートで一番大切なこと、それは会話です。どんなにおいしい料理やお酒がそこにあっても、いい時間を過ごしたなと思えるかどうかは、楽しい会話ができたかどうかにかかっています。
多くの本にはこう書いてあります。「たくさん質問をすると、好感度が高くなる」。ハーバード大学の研究でも、お見合いパーティーで相手に多くの質問をする人の方が、カップルになる確率が高かったという結果が出ているそうです。
ところが実際にやってみると、なかなかうまくいかないんですね。初対面の相手に質問を投げて、それには答えてくれたとしても、そこで話が終わってしまう。
「出身はどちらですか?」
「埼玉です」
(俺、愛知だ……接点ないなぁ……)
みたいに、会話のキャッチボールにならないわけです。そんな質問を続けているうちに、なんだか答えるのも面倒になってくる未来まで予想されます。
では、どんな会話をすると盛り上がるのか。質問をたくさんするところまではあっているのですが、質問の仕方にコツがあります。その秘訣についてお話しましょう。
ゴルフに興味のない僕が、ゴルフ番組を見ていた理由
ゴルフのマスターズという大会をご存知でしょうか。4月に開催される、ゴルフの4大メジャー選手権の1つです。
テレビを普段ほとんど見ない僕は、その時期になると、ゴルフが好きな両親とともに居間でその大会を観戦していました。テレビを見ながら、こう親に話しかけます。
「タイガー・ウッズって、具体的に何がすごいの?」
「華やかで魅せるプレーができるところだよな。あと、パットが格段にうまい。入らないだろうって思うロングパットを、ここぞの場面で決める」
ふむふむ、とそんな話を聞きながら僕は記憶にそれを焼き付けていきます。
さて、もちろん僕はゴルフを始めようとか思っていたわけではありません。これもすべてレストランサービスのためにやっていたことです。
それなりに高単価なレストランだと、訪れるお客様の所得も高いことが多いです。高所得層に人気の趣味の1つが、時間もお金もかかるゴルフ。たとえばこんなときに、僕はゴルフ観戦を活用します。
お食事の合間で、次のお皿を待っているタイミング。お客様は最近行ったゴルフコースの話をしている。キッチンの様子を見るに、料理が出てくるまでもう少し待つ必要がありそう。僕はお客様に近づき、こう話しかけます。
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