大統領選だと自由に言えるテレビの感じ

ジョー・バイデンに当確が出るまで5日かかり、いまだにドナルド・トランプが不正を主張し敗北を認めない、異例の展開をみせるアメリカ大統領選挙。日本でも毎日のように報道されていたこのニュースを、武田砂鉄さんはどのように見たのでしょうか。

「アイスクリームが大好き」

テレビをつけると、アメリカ大統領選挙のことばかりやっている1週間が過ぎた。とはいえ、具体的な政策論議を評定したわけでもなく、「強かった人が、負けそうになっているのにまだ強がっている様子」を追いかけたり、「こんなに高齢だけど大丈夫なのか新しい人は。ちなみにこの新しい人はアイスクリームが大好きです」などと、数ヶ月前に自国の新しい首相を、苦労人だの、パンケーキ好きだのと紹介した手口と変わらない姿勢も目立った。わかりやすい争いの構図を流すだけで場が持つ感じが、ワイドショーにも重宝されたのだろう。

一理あると乗っかっていく人

ネバダ州の選挙管理委員会が記者会見している最中にトランプ支持者が乱入、そんな彼が「BBQ BEER FREEDOM」と印字されたTシャツを着ていたことが話題になったが、あのTシャツを、アメリカってやっぱりこういう感じだよね、と捉えた人もいたはずで、かなりの影響力を持ってしまった。人権侵害、ヘイト行為を無鉄砲に重ね、まさしく個人からFREEDOMを強奪したのがトランプだったわけだが、今回、まったく驚かされたのが、トランプ大統領のハチャメチャな言い分に、「一理ある」と乗っかっていく姿勢を見せた人たちが、日本のメディアに少なからずいたこと。

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災間の唄

小田嶋 隆
サイゾー
2020-10-22

この連載について

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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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