定年後のおカネ#16】老後を生き抜く倹約術

現状の把握なくして「老後にいくらかかるのか」を計算しようというのは、地図も持たずに旅に出るようなもの。まずは自分の生活にどれくらい費用がかかっているのかを見直しましょう。

 「あなたの家庭は、ひと月いくらあれば暮らせますか」と聞かれ、即答できるだろうか。思い浮かばないなら、老後の心配をする前にそちらを確かめたほうがいい。現状の把握なくして「老後にいくらかかるのか」を計算しようというのは、地図も持たずに旅に出るようなものだ。

 参考までに政府が発表している「世帯主の年齢階級別消費支出額」の1カ月の平均支出額を見てみよう。40代では約31・5万円、50代では34・3万円。対して、定年後の生活に入る60代では約29万円、70歳以上では約23・4万円となる(総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)」2017年から)。60代でも30万円近くかかっているわけだ。家計調査によれば定年後も大して食費は減らないし、在宅時間が長くなるからか水道光熱費も落ちない。悲しいかな、医療費は逆に増えていく。減っていくのは収入ばかりだ。嫌でも支出の見直しが必要になる。

払っていることすら忘れている出費に注意

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